■可能性(3)・・・夫は希望を捨てたから
『希望を捨てた』にはいくつかの定義があるように思えますが、多くの男性の場合、
希望を捨てた=期待することを止めた
という状態です。
おそらくあなたの夫は、あなたとの結婚生活の中でいくつかの進行中の問題について、過去に何度か繰り返して話をしてきたことでしょう。
進行中の問題とは、毎日の生活の中での小さなことから始まり、夫婦の性生活のことや、生活習慣に関すること、生活スタイルのことなどを含め、多岐に渡ります。
例えば、あなたに関することで彼が改善して欲しいことや、
毎日の生活の中で彼が希望していることやあなたに期待していることについて、
もしかしたら彼は既に、あなたに何度か改善することを提案をしたかもしれません。
以前、彼はあなたに、もう少しオシャレして欲しいとか、こういう服が似合うよとか、これを試したらいいよ、というような話もしたかもしれません。
夫婦のセックスについても、彼はあなたに、もう少し回数を増やしたいという話をしたことがあるかもしれません。
整理整頓が好きな夫の場合、家の中の片づけについて効率的なやり方を妻に話しているケースもあります。
子どもの教育方針についても、彼は彼が良いと思うことを既にあなたに提案したかもしれません。
どのような話が過去に発生していたかについては、もちろん、それぞれのご夫婦によって異なりますが、
ただ、ひとつ言えることは、あなたの夫は過去に、彼の意見や提案などを少なくとも何度かはあなたに話をしたが、
その当時のあなたは、それを受け入れなかったか、または、彼の発言を非常に重要なものとして受け止めていなかったか、
あるいは、もしかしたらあなたは、彼の発言自体を忘れてしまい、実行することがなかったのかもしれません。
●自分の提案を妻に受け入れてもらえない
本来、このことは、結婚生活の中でどの男性にとっても受け入れ続けることが難しいことのひとつです。
基本的に男性という生き物は、
●女性の役に立ちたい。
●女性を助けたい。
●女性を守りたい。
と思っている生き物です。
そのような心理的背景から、多くの男性は、
”状況が良くなることを想像して女性に提案をする”
”今以上に良い状態になることを期待して女性に提案をする”
という行動を取ります。
もしも妻が夫の提案を受け入れず、自分の案ばかりを推し進めることをおこなっていたら、
あるいは、妻が夫の提案や意見を無視し続けたら、最終的に夫が取る選択肢は、
”妻には何も言わなくなる”
になります。
なぜなら、彼らの心の中には、
「妻には何を言っても無駄なんだ。(言っても受け入れてもらえない)」
「妻は私が言っていることを受け入れないから言うだけ無駄なんだ。(言っても妻は変わらない)」
「私が言うことは通らないから、もう言うのを止めよう。(言っても反対される)」
などといった思いが発生し、その結果として彼は、
『妻が自分の提案を受け入れてくれる期待を捨てる』
という状態になるのです。
その後、彼が選択する選択肢は、妻の前では黙る、妻には何も言わないという選択肢になるのです。
◆あなたの配偶者は変化をあきらめたのかもしれません
夫が妻に期待することを諦める場合のシナリオのひとつとして次のケースがありますが、
もしもこのケースに当てはまる場合は、早急に適切なアクションを取ることが望まれます。
夫が妻に離婚を告げるとき、多くの夫たちは妻に対する期待を捨てている状態です。
これは『夫は妻が変化することを既に諦めた』ということを意味しており、
夫はこれ以上、妻には何の変化も期待しない。なぜなら、夫はもう妻との離婚を決意したから…。
という状態です。
もしもあなたが配偶者から離婚宣言をされていて、尚且つ、配偶者があなたに何も言わなくなった場合、
これは、あなたの配偶者があなたとの関係を終わりにするための準備をしているかもしれないという明確な警告サインである可能性が高いです。
あなたの配偶者は、あなたとの感情的な繋がりを遮断し、あなたと心の距離を取ることによって、
自分の心の中に存在している”あなたへの情”をすべて捨て去り、あなたから完全に離れるための準備をおこなっているかもしれません。
あるいは、あなたの配偶者はあなたとの感情的な繋がりを遮断し、自分の心の中からあなたという存在を追い出し、 新しい次の女性に向かうための準備をしているのかもしれません。
基本的に男性という生き物は、同時に複数の女性を愛することができません。
そのため、もしもあなたの夫があなた以外の他の女性に心惹かれている状態である場合、 おそらく、あなたの夫はあなたに対して心を閉ざすようになるでしょう。
あるいは、あなたの夫はあなたに対して心を閉ざしたからこそ、次の女性に気持ちを移す準備ができたのかもしれません。
いずれにしても、希望を捨てた夫というのは、妻に何かを期待することを止めます。
そして、その後、多くの夫たちは自分の妻に対して愛情ある行動を取ることを止めますし、自分から積極的に妻を助けるという行動も取らなくなります。
もしもあなたの夫がこのケースに当てはまる場合、おそらく、ふたりの結婚生活は、表面上は無難な感じに見えるかとは思いますが、
ふたりの気持ちが繋がりを持っていて、ふたりが感情面での深い繋がりを持っているかというと、おそらく、そうではないでしょう。
男性が何かを改善すること取り組むのを止めたとき、それは通常、彼らが現状のままで大丈夫になったからという意味ではなく、 もはや彼らがその事柄について希望を持っていないという意味なのです。
つまり、男性が結婚生活の中で今までとは異なり、何かを改善しようとすることを止めることの意味は、
妻との結婚生活の中で彼が改善したいと思っていた事柄が改善されて大丈夫になったという意味ではなく、
多くの場合は、彼はそれを諦めたということを意味します。
例えばそれは、セックスに関する問題かもしれません。
彼は、本当は妻とのセックスレスを解消したいと望んでおり、そのことを妻に何度か働きかけていたかもしれませんが、
彼が期待したとおりに改善されることがなかったため、彼はその問題が解決されるという希望を持つことを諦めたかもしれません。
しかしながら、ときには、失った希望というのは、結婚生活の外から訪れる場合もあります。
もしかしたら、彼の場合はそれが不倫という形で表れるかもしれません。
それが彼の新しい希望になる可能性もあります。
例えば、妻との間では、もう復活できないと思っていたセックス。
夫はセックスを二度とすることができないかもしれないと、一度は希望をなくしたけれど、
それが不倫という形で別の女性との間に復活できることによって、彼は失った希望を取り戻すことができるというわけです。
もちろん、それは妻側にとっては快く思えないことでしょう。
しかし、彼にとっては家庭内ではもう二度と手に入れることができないかもしれないと思っていたものが、 家庭の外で手に入れることができるようになったことによって、
失った希望を手にし、心を弾ませながら生活していくことが可能になるわけです。
だからこそ、不倫を一度、経験した男性は、そう簡単には不倫をギブアップしたくないのです。
自分たちが抱えている夫婦の問題について配偶者が何も言わなくなったからといって、その問題が解決されたと思い込むことは賢明ではありません。
むしろ、男性が何も言わず黙っていることについては、妻への期待を手放し、妻に対する感情を遮断するための方法のひとつでもありますので注意が必要です。
夫婦コンサルタント
伊藤敏恵
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