もしもあなたが、配偶者から離婚宣言をされており、あなたが配偶者と離婚せずに結婚生活を維持したいと希望するのであれば、
あなたの両親や配偶者の両親を、この問題に巻き込まないようにする必要があります。
私の長年の夫婦関係修復のサポートの経験からお話させていただきますと、
あなたと配偶者に発生した離婚問題、あるいは、あなたの配偶者に発生している不倫問題、
いずれの場合でも、両親を巻き込むことはお勧めできることではありません。
理由は、両親を巻き込むことによって、夫婦関係の修復が困難になるケースが多いからです。
仮にあなたの配偶者の両親が、どんなに人間的に素晴らしい方たちであっても、
仮にあなたの配偶者の両親とあなたが、どれだけ仲が良く、良好な関係性であっても、
あなたと配偶者との間で発生している問題についての相談をすることは適切ではありません。
なかには、配偶者から離婚宣告をされてしまい、配偶者側が両親を交えて離婚についての話し合いをしたいと希望してくる場合がありますが、
たとえそれが、配偶者の両親であったとしても、あなたの両親であったとしても、いずれの場合でも、両親を交えて話し合いをする機会を作ることは、
もしもあなたが、配偶者との関係修復を望み、配偶者との結婚生活を維持したいのであれば、絶対に避けるべきことのひとつになります。
■両親を巻き込むと、状況がより一層、ややこしくなるケースが多い
基本的に、夫婦に発生した問題については、夫婦で解決することが望ましいです。
理由は、あなたと配偶者は成熟した大人の人間なのですから、両親を巻き込むことなく、さらには、両親たちの価値観や両親たちの考えに振り回されずに、自分たち自身で解決することが大切です。
夫婦関係に関する実態というのは、正直申し上げて、当事者であるご本人たちにしかわからないことがたくさんあります。
私の元には、色々な問題を抱えた皆さんたちからの夫婦関係の相談が数多く寄せられますが、夫婦間で発生している問題については、それを体験したご本人でなければわからないこともたくさんあるのです。
もちろん、私は夫婦関係の修復の仕事に長年、従事しておりますので、今まで、かなりの数の夫婦関係の症例を見てきている経験上、ご相談者の皆さんの状況は手に取るようにわかりますし、
なぜ、そのような問題が発生してしまったのかについての原因や理由も簡単に見つけることができます。
しかし、ご両親の皆さんたちはどうでしょうか。
はたして、ご両親の皆さんたちは、夫婦関係の修復の仕事をされていらっしゃるその道のプロでしょうか。
ご両親の皆さんたちは、今までどれくらいの数の夫婦関係の症例を経験し、どれくらいの数の夫婦関係を救ってきたのでしょうか。
おそらく、多くのご両親の皆さんたちは、夫婦関係の修復に携わっているご経験をお持ちでないと私は推測いたします。
そうなりますと、大抵のご両親の皆さんたちは、ご自分たちの価値観や固定観念に沿った方法を提案してきたり、
ご自分たちの結婚観やご自分たちがおこなってきたことなどを勧めてくるのではないでしょうか。
配偶者が離婚したいと言っている場合、配偶者側の両親が関わってきた影響で、
実際に離婚という方向に向かわれてしまった方たちも、今までの私のご相談者の皆さんたちの中にはいらっしゃいます。
人間という生き物は、自己擁護をしてしまう傾向にありますので、
当然のことながら、離婚という問題が発生したら、配偶者側は自分が正しいことを主張し、自分の両親には相手方が悪いことを伝えるでしょう。
それを聞いた両親は、自分の子供の配偶者(配偶者から見た相手方)に対して、悪い印象を持つでしょうし、ときには、自分の子供に、
「いっそのこと、そんな人とは離婚しなさい。」
というアドバイスをする両親たちも一定数おります。
■両親が関与したおかげで離婚までまっしぐらに進んでしまったケースもある
私の元にご相談にいらっしゃった皆さんたちの中で、残念ながら、離婚になってしまったケースもいくつかあります。
そのケースのひとつは、両親が関与したケースです。
このケースは、たった1件ということではなく、今までに何件か発生しております。
基本的に私は、どのクライアントの皆さんにも、夫婦の離婚問題については、
- 夫婦の問題に関して、両親を巻き込まない
- できる限り、両親に離婚に関する件について相談しない
- 配偶者との問題を両親に話さない
ということをお勧めさせていただいております。
しかしながら、私の元にご相談にいらっしゃっる前に、既に、ご自分の両親に自分たちの夫婦問題や離婚問題を詳しく話してしまったという方たちや、
あるいは、自分の配偶者の両親に、自分たちの夫婦問題や離婚問題を詳しく話してしまったという方たちも一定数おられます。
その場合は、これ以上、自分たちご夫婦の問題や離婚問題について、ご両親にお話することは止めていただいておりますが、
なかには、配偶者側の両親が”自分の子供が離婚することに賛成している”というケースもあるのです。
■配偶者の両親が離婚に賛成しているケース
※こちらのケースは、ある特定の個人のケースではなく、今まで私が多々見てきたケース事例としてお話します。
仮に名前をAさんとします。
Aさんは配偶者から、離婚宣言をされました。
(※こちらのケースは、ある特定の個人のケースではなく、今まで私が多々見てきたケースとしてお話します)
Aさんの配偶者は、自分の両親に、「Aさんと離婚をすることを考えている。」と伝えました。
すると、Aさんの配偶者のご両親は、「早く離婚した方がいい。」と、自分の子供が離婚することに対して、非常に前向きに賛成しておりました。
Aさんの配偶者は、
「仮に私が離婚を撤回したとしても、私の両親はそれを認めないと思うから、結婚を続けることは無理だと思う。」
「私の両親が、(結婚を続けること)反対しているから手遅れだよ。もう離婚するしかない。」
などということをAさんに言ってくるようになり、その後、Aさんの配偶者の両親は、
「子供が(自分たちの子供)が、もう、無理と言っているのだから、早く離婚した方がいい。」
と、Aさんに提言してくるようにもなったのです。
夫婦間で離婚についての話が出た場合は、義両親との関わり合い方については、特に気を付ける必要があります。
理由は、どんなに人間性が素晴らしい義両親であっても、誰もが最終的には自分の子供の味方になるからです。
もしもあなたが、あなた自身の子供を持っているならば、非常にわかりやすいことだと思いますが、
おそらく、あなた自身も、あなたの子供に何かあったら、あなたの子供の味方になるのではないでしょうか。
私たち人間というのは、たとえ悪人でさえも、自分の子供というのは他者の子供よりも大切であり、悪人でさえも、自分たちの子供の味方になるのです。
仮に自分の子供が悪いとわかっていても、親心という心理的な側面を見れば、どの親も自分の子供の味方になろうとするのです。
人間という生き物は、そういう生き物なのです。
そのため、もしもあなたが配偶者から離婚宣言をされていて、もしもあなたの義両親があなたの配偶者の味方をしても、何の不思議もありません。
人間の本質を考えたら、それは当然のことです。
■両親を巻き込むと、夫婦関係が修復できた後の親子関係、義親子関係に歪が生まれるときがある
夫婦関係の修復問題や配偶者の不倫問題が発生した場合、いずれの場合でも、
自分の両親や義両親を巻き込んだことによって、夫婦関係の修復ができた後の親子関係、義親子関係に問題が発生するケースがあります。
一時的に夫婦関係が悪くなったり、離婚問題が発生したとしても、夫婦というのは、やり直しをすることができ、ふたりの関係性が再構築された後は、
今までふたりの間に発生していた色々な事については、ある一定期間を過ぎれば、お互いに許すという方向性に向かえるのですが、
- あなたと義両親の関係
- あなたの配偶者とあなたの両親の関係
というのは、もしも一度、何らかの歪が発生したり、何らかの確執が生まれた場合、これをなかったことにすることは、非常に困難です。
お互いに気まずい思いが続いたり、一度持ってしまった遺恨の気持ちが拭えなかったり、数年経ってもなかなか許せないという状態になってしまうのが実情です。
離婚問題や、不倫問題に直面した夫婦が、夫婦関係の修復後、ある一定期間を経て、お互いに許すという方向性に向かえる理由は、
やはり、お互いに何らかの情を持っていたり、再び、ふたりの愛情を構築することができるからこそ、
今まで自分たちの間に発生した出来事を許すことができるようになるのですが、両親や義両親はそうはいきません。
両親や義両親とは世代も違いますし、価値観においては、おそらく、自分たちの配偶者以上に違うことでしょう。
そのため、一旦、義両親との間に何らかの確執が発生した場合は、これを修正することは非常に困難なのです。
だからこそ、夫婦の離婚問題や配偶者の不倫問題に関しては、両親・義両親を巻き込まずに、自分たちで解決することが望ましいというわけです。
■自分自身でトライしても解決できない場合は、専門家に相談した方がよい
私たち人間は、誰もが自分自身が知らないことはできません。
私たち人間は、たとえ、やりたいという思いがあっても、方法を知らないことはできないのです。
アインシュタインが言ったとされている有名な言葉の中に、このような言葉があります。
同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という。狂気とはすなわち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待することである。—アインシュタイン
夫婦関係の修復でも、実は同じようなことが起こっていると私は思います。
自分から修復のために必要なアクションを積極的に取らないのにも関わらず、夫婦関係が修復されることを願っていたり、
配偶者から離婚宣言があるのにも関わらず、必要なアクションを取らず、只々、毎日が過ぎる中で、配偶者がいつか離婚撤回をすることを期待している。
アインシュタインが言うような”狂気”とまでいかないとしても、効果がある方法をおこなっていないのにも関わらず、効果を期待するのは何か違うと私は思うのです。
皆さんはどうですか。
今まで試した方法や、今までおこなった方法が効果がなかったのにも関わらず、それと同じことを今もおこなっているのにも関わらず、良い変化や良い結果が出ることを期待していませんか?
夫婦関係の修復は、当事者であるあなたがあきらめたときが終わる時です。
もしもまだ、あなたが夫婦関係の修復をあきらめたくないのであれば、早急に修復のために適切なアクションを取って下さい。
おひとりで悩み、もがき苦しむことに、これ以上、あなたの時間を費やすのを止めませんか。
夫婦コンサルタント
伊藤敏恵
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