依存とは、”他のものを頼りとして存在すること”と定義されています。
通常、私たちがよく聞く言葉には、依存症という言葉がありますが、依存症の中には、「物」という物質に依存する依存症と、「人」という存在に依存する依存症とがあります。
「物」に依存する依存症には、アルコール、薬物、タバコ、食物、飲料物、ギャンブルなどをはじめとして、さまざまな依存症があります。
依存症になってしまった場合は、自分ひとりの力で抜け出すことは非常に難しく、ほとんどの場合が、専門家の力を必要とします。
依存症になっている皆さんは、通常、
「自分は依存症ではないし、自分はいつでもそれを止めれる。」と言います。
しかしながら、実際には止めるための行動を取ることができず、止めずに継続します。
理由は、依存症の人たちの脳は、依存を継続するための思考でコントロールされておりますので、
もしも、依存から抜け出したいのであれば、依存の原因になっている思考を断ち切る必要があり、
依存を誘発する思考によって発生する『依存症の現実行動』を発生させないということが必要になります。
自己流で依存から抜け出せる確率は、非常に低く、多くの皆さんは、ご自分ひとりでの力で依存症から脱却することはできません。
依存症を断ち切るためには、依存ではない適切な考え方や物事の見方、適切な方法をアドバイスできる専門家の力が必要になるケースがほとんどです。
近年、益々、増えているのが「人」という存在に依存する依存症です。
「人」に依存する依存症とは、「ある人間関係に囚われている状態」です。
大抵の場合、依存の対象者は配偶者か、または、家族の誰かになります。
人間関係に囚われている依存のことを「共依存(きょういぞん)」といいます。
英語では、Codependency といいます。
共依存に陥ってしまう皆さんの原因には、ニーディ(Neddy)があります。
『ニーディ(Needy)』な人々は、彼ら(彼女たち)が、自分たちにとって必要だと思っている人(※大抵の場合は彼らの配偶者や家族)から、
自分が容認できない行為や理不尽に感じる行為、不公平に感じる行為や態度を受けても、それに対して適切なバウンドリー設定をすることなく、ただ、受け入れます。
その根底には、相手を失うことに対する大きな不安や恐れが隠されてあり、その不安がある故に、相手に精神的に依存してしまうということが発生します。
相手を失うことに対する大きな不安と恐れの原因は、それぞれの皆さんによって異なりますが、通常、女性の場合は、
・お金がなければ生活できないという経済的な面での不安
・自分と結婚してくれる人はもういないかもしれないという不安
・歳を取り、老いていく自分に対する不安
・自分に対して自信を持てず、自己肯定感が低い
などといったことが、ニーディになり相手に依存してしまう代表的な原因になります。
男性の場合は、
・自分と結婚してくれる人はもういないかもしれないという不安
・歳を取り、老いていく自分に対する不安
・自分に対して自信を持てず、自己肯定感が低い
などといったことが、ニーディになり相手に依存してしまう代表的な原因になります。
多くの男性の場合は、女性とは異なり、経済面での不安を感じる方たちは多くありません。
実は、依存症の中には不倫も含まれます。
不倫をしている男女の脳内でどのようなことが発生しているかといいますと、他の物質の依存症と同じような脳内物質が発生しているという研究結果も出ており、
不倫というのは、単なる異性との恋愛や肉体関係ではなく、不倫をしている当事者たちの脳内では、他の依存症と同じ脳内の状況になっているということです。
そのため、不倫というのも、当事者本人ひとりの力では止めれないということになるのです。
■供依存の原因は認知のゆがみ
多くの皆さんが意識していないことですが、実は、共依存というものは、どこかで断ち切らない限り、鎖のように続きます。それも、世代を超えて…。
通常、共依存の家庭環境で育った子供は、将来、誰かと共依存の関係に陥ってしまいます。
共依存の方たちには、いくつかの特徴があります。なかでも、代表的なものは「認知のゆがみ」です。
「認知のゆがみ」とは、簡単に言うと、「考え方の癖」のことで、ある状況で自動的に頭に浮かんでくる適切でない考え方のことです。
たとえば、
(1)物事を「全か無か」「白か黒か」などといったように、極端に分けて考えようとする傾向
(2)1つか2つだけの限定された事実を見て、「全てがこうだ」と思い込む傾向
(3)ネガティブでマイナス思考を頻繁に持つ傾向
(4)独断的推論(心の読みすぎ)を持つ傾向
こちらは、わずかな相手の言動から、勝手に相手の心を読み過ぎて、事実とは全く違う結論を下してしまうことであり、そして、自分が勝手に下した結論によって、さらにマイナス思考になる傾向にあります。
(5)アメとムチ
言葉の暴力などの心理的虐待を受けても、そのあとの「アメ」が欲しいため、本来の自分が思ってもいないことを発言してしまったり、不条理なことを認めてしまうことです。
このときの「アメ」は人によって異なりますが、その本人にとって「快感」となるものです。
この他にも、認知のゆがみの症状はあるのですが、これらのことは、正常な状態の側から見ると、明らかに異常な状況です。
でも、それがまかり通ってしまうのが、共依存の方たちの思考なのです。
そして、共依存にかかっている方たちは、自己愛、自尊心がとても低く、自分に自信がない状態にいます。
このことを、心理学用語では、Low self esteem と言います。
共依存の方の中には、自分よりももっとダメな人間を世話することで、自分のことを優れた人間だと思い込み、
そして、自分よりもダメな人間を見て、その人よりもマシな自分に安心するという、歪んだ思考を持っているタイプの方もいます。
また、相手に暴言を吐いたり、冷たい行動をした後、その後、優しい言葉や、優しい行動を取るといった、「脅しと甘やかし」タイプの方もいます。
もしもあなたや、または、あなたの配偶者がこのような状態であるのならば、あなたたちは明らかに共依存です。
そして、もしもあなたが、この共依存から抜け出したいと思っているのであれば、専門家の力を借りない限り、この状況から抜け出すことはできないでしょう。
配偶者の不倫問題の解決も同様です。
不倫をしている配偶者を持っている妻(夫)たちの多くは、不倫をしている配偶者に精神的に依存しているか、あるいは、ニーディであるため、配偶者の不倫を終わらせるための行動を取れません。
その根底には、自分で対処方法を考えれば考えるほど、「自分の考え方の枠組み」の中で考えてしまうため、毎回、同じパターンを繰り返す、というトラップにはまっているからです。
配偶者の不倫を終わらせるためには、終わらせるために必要なことを、適切な順番で適切におこなっていく必要があります。
つまり、不倫終了を成功させるための正しいステップを踏んでいかないといけないということになるわけです。
しかし、あなたが、「不倫終了の成功のための正しいステップを経験したことがないあなたの考え方の枠組み」の中で方法を考えている限り、残念ながら、配偶者の不倫終了まで到達することはできません。
■不倫解決が進まない原因・あなたはこのタイプに該当しますか?
もしもあなたの配偶者が不倫をしていて、もしもあなたが配偶者の不倫問題を解決したいと思っている場合は、ぜひ、こちらの記事をお読みください。
■夫婦関係の修復の成功にはあなたの思考を正しくコントロールすることが必要
もしもあなたが、配偶者から離婚宣言されている場合、あなたの思考を正しくコントロールすることが、配偶者の離婚撤回のために必要です。
もしもあなたが、配偶者に依存している状態である場合、あるいは、あなた自身がニーディである場合、あなたは配偶者が離婚撤回をするための適切な行動を取ることができず、
配偶者に離婚撤回を懇願したり、配偶者に修復を説得したり、配偶者に謝罪することを続けることによって、益々、配偶者との関係を悪化させていくでしょう。
これは、すべてのことに言えることですが、成功する人は”成功する思考”を持っており、成功しない人は”成功しない思考”を持っているということです。
あなたの思考というのは、あなたの考え方の枠組みであり、あなたの考え方の枠組みは、あなたの今までの経験に基づいて構築されているものです。
あなたは、今まで、どれくらいの数の配偶者の離婚撤回パターンを経験していますか?
あなたは、今まで、どれくらいの数の配偶者の不倫終了パターンを経験していますか?
おそらく、ゼロという皆さんが大多数だと推測いたします。
仮に、もしもあなたの配偶者が離婚宣言してきて、もしもあなたが配偶者の離婚撤回に成功した場合は、あなたはの離婚撤回の経験値は『1』ということになるでしょう。
仮に、もしもあなたの配偶者が不倫をしていて、もしもあなたが配偶者の不倫を終わらせることに成功した場合は、あなたはの不倫終了の経験値は『1』ということになるでしょう。
では、皆さんは私は、どれくらいの数の配偶者の離婚撤回パターンを経験していると思いますか?
また、皆さんは私は、どれくらいの数の配偶者の不倫終了パターンを経験していると思いますか?
私は長年の夫婦関係の修復の仕事を通して、数多くの配偶者の離婚撤回パターンと配偶者の不倫終了パターンを経験しているからこそ、
皆さんの状況に適した最適の方法を、適した戦略を持ち、お教えすることができるわけです。
『成功のための思考の枠組み』は、私たちの『経験値』から成り立つものです。
専門家というのは、この『経験値』が高い状態であるということを、ぜひ、皆さんもご理解しておいてください。
経験値が高ければ高いほど、多くの成功パターンを知っているということになるわけです。
夫婦コンサルタント/心理カウンセラー
伊藤敏恵
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