1.配偶者から離婚の話が出たら、適切な修復の道をたどる必要がある
もしもあなたの配偶者があなたと離婚して、離婚した後も、友人関係のような関係を維持したいと考えている場合、
配偶者の考えとは逆に、もしもあなたが配偶者との結婚生活を続けることを望む場合は、
適切なあなたの言動と行動を取りながら、適切な関係修復の道を段階別にだどる必要があります。
配偶者に離婚宣言をする側の夫たち、あるいは、離婚宣言をする側の妻たちの中には、
「離婚した方が友達のような関係で仲良くいられるから、離婚してお互いに自由になった方がいい。」
「離婚した後も、友達として関係を維持するようにするから、とりあえず書類上だけだから離婚して欲しい。」
「離婚した後も、協力しながら子供の面倒を見るし、友人のようにお互いに行ったり来たりすればいい。」
などといったようなことを言うケースがありますが、もしもあなたがあなたの結婚生活を維持したい場合は、配偶者のこのような言葉を信じ、離婚に同意してはいけません。
私は今まで、数多くの男女の皆さんたちからの離婚回避のご相談を受けておりますが、今まで私が担当したケースにこのようなケースがありました。
夫側が離婚をしたいと言っておりますが、妻側は離婚をしたくありません。
しかし、夫は言葉たくみに、妻が離婚に同意するようにうながしてきます。
ある日、夫は妻にこう提案しました。
「離婚しても、キミが会いたいときは会う時間を作るし、とりあえず、離婚届にサインしてくれれば、財産分与としてのお金をキミにきちんとあげるよ。
そうすれば、キミは今のパート収入だけでも、これから生活費の心配をしなくてすむよ。
でももしも、今、離婚届にサインしてくれないのなら、今後、財産分与もなくなるように手続きをする。今後、生活費もキミには支払わない。
離婚届なんてただの紙キレの話だ。俺はこんな紙キレ一枚にこだわる関係じゃなくて、お互いに会いたい時に会えるような関係になりたいんだ。
離婚なんて建前上の話だ。離婚した後もいつでも会えるし、一緒に出かけることもできるよ。
それに、離婚届にサインしてくれても、今すぐに離婚届を提出するわけじゃない。サインしてくれた離婚届はオレが保管しておくだけだから。」
このような話を夫からされ、夫に上手く言いくるめられて、妻は夫が言うままに離婚届に署名捺印してしまったのです。
夫は、お金の面については約束どおり、妻に支払ってくれました。妻側としてはその点については満足でした。
しかし、離婚届をすぐには提出しないと言っていた夫は、妻から離婚届を受け取った後、数日後に離婚届を役所に提出しました。
夫側の離婚届の提出によって、ふたりの間には法的に協議離婚が成立した状態になってしまったのです。
私は、妻側に離婚届にサインすることは止めるように話しました。
そして、「夫のそのような言葉を信じてはいけない。離婚届にサインしたら、すぐに夫は離婚届を役所に提出するから、もしも離婚を望まないのであれば、離婚届にサインをしてはいけない。」と、私は妻側に伝えました。
しかし、妻側は夫が言った、「離婚届は今すぐに提出しない。保管しておくだけ。」という言葉を信じて、離婚届にサインしてしまったのです。
妻側は離婚届にサインしたことを後悔しています。
しかし、後悔しても、残念ながらもう遅いのです。
時々、私は、離婚した後、前の配偶者との復縁を望んでいるという方たちからのお問い合わせをいただきます。
「離婚してしまった元配偶者と復縁をしたいのですが、コンサルティングを受けられますか?」というようなお問い合わせです。
この場合、私は例外なく、お断わりをさせていただいております。
理由は、どのような理由であっても、一度、離婚をしてしまった男女の復縁は、私がおこなうべきものではないからです。
私は、既に結婚していらっしゃる皆さんの結婚生活と夫婦関係を守りたいのです。
夫婦は家族の核です。子供がいる場合は、子供にとって両親は大切な存在です。
私は、以前、子供達を指導するという立場で、多くの子供達と接してきた経験があります。
小学校で子供達に指導をした経験もありますし、発達障害を持っている子供達を指導する仕事もおこなっておりました。
私は、ひとりでも多くの子供たちが安心して幸せに暮らせる未来を作りたいのです。
そのためには、子供達の両親たちの夫婦関係が良い状態であるか、悪い状態であるか、この部分に着目していくことが非常に重要だということに気づきました。
私は、ひとりでも多くの両親の皆さんが良い夫婦関係を持ち、少しでも子供たちにとって良い夫婦のお手本になれるような世の中を作ることに貢献したいと思っております。
私は子供たちの家庭と、ご夫婦の皆さんたちの結婚生活を守りたい。
そのため、私は一度、離婚した場合の復縁のご相談は受け付けていないのです。
2.男性が離婚を決意するタイミングと女性が離婚を決意するタイミングは異なる
男性が離婚を決意する場合、大抵のケースには『次に乗り換える候補女性』がいます。
次に乗り換える女性候補がいるため、男性は強気になって妻に離婚を迫ることができます。
男性にとって、次に乗り換える女性候補というのは、必ずしも、肉体関係がある親密な関係の女性とは限りません。
今現在、彼に対して優しく接してくれる女性や、つい最近、親しく話せるようになった会社の同僚女性、あるいはネットで知り合い、意気投合した女性、
あるいは、身体を鍛える目的で通い始めたスポーツジムで出会った女性、などなど、自分と少し仲良くなれた女性たちも含まれます。
多くの男性は、仮に離婚したとしても、自分の子供の世話については自分の妻がおこなってくれると思い込んでいます。
離婚を決意する男性の多くは、次に乗り換える候補の女性との『新しい生活』に心を躍らせている状況です。
そのため、妻へ離婚を言いだす夫たちの言葉『離婚届にサインしてくれても、離婚届は提出しないから』は、まったく信憑性がない言葉なのです。
男性は妻と離婚した後、別の女性との新しい生活をする予定なのですから、当然のことながら、その次には、その新しい女性との結婚が待っているわけです。
そのため、一旦、署名捺印をされた離婚届を男性が保管しておくことなんてあり得ないのです。
多くの女性は、離婚を言い出した自分の夫に他の女性がいることを信じません。
私は今までの数多くの夫婦関係の修復の経験から、女性のクライアントの皆さんたちから、配偶者のお話をうかがえば、彼女たちの夫たちに女性がいるのかどうか、すぐに見抜けます。
しかしながら、私がそれをお伝えしても、最初の段階では女性のクライアントの皆さんたちは、
「まさか、夫に女性がいるなんて信じられない。女性なんている素振りはない。」とおっしゃるのですが、
後になってしばらくすると、
「伊藤さんがおっしゃったとおり、夫は不倫してました。」
というご報告をいただくことが、私と女性クライアントの皆さんの間で頻繁に発生することのひとつでもあります。
夫が離婚をしたいと言っている場合、夫は自分の妻を維持するための動機がありません。
もしもあなたが女性で、もしもあなたが夫と離婚をしたくないのであれば、今後、あなたがおこなわなければいけないことは、
夫の心の中に、「あなたという妻を維持したい動機を作る」ということです。
あなたがどのような女性になったら、あなたの夫は、「あなたを絶対に手放したくない!」と思うようになるのでしょうか。
多くの女性は、
「家事を頑張り、育児を頑張り、夫に尽くすという方法を取れば、夫が自分のことを手放したくないと思うだろう。」
と思い込んでおりますが、それは大きな間違いです。
男性という生き物は、妻が子供にとっての良い母親、家事を頑張る妻、夫の身の回りのお世話をする妻になったからといって、
それだけのことで妻を維持したいという動機を持つわけではないのです。
2.女性は夫婦関係と結婚生活が悪くても通常は離婚しない
多くの女性は、今現在の結婚生活が悪い状況でも夫と離婚をしません。
たとえ、夫との夫婦関係がとても悪い状態が続いていても、多くの女性は離婚しません。
周りの目から見ると、
「そんな悪い状況なのに、どうして離婚しないの?」
「そんな悪い状態なら、離婚した方がいいのに。」
「そんな悪い夫だったら、早く離婚して別の人を見つけた方がいいのに。」
という状況であったとしても、多くの女性はその段階では離婚を決意しません。
不思議に思われるかもしれませんが、多くの女性は、ただ単に、今の結婚生活や今の夫婦関係が悪いという理由だけでは離婚を決意することはないのです。
では、女性というのは、いつ、どのタイミングで離婚を決意するのでしょうか。
それは、
■今よりもより良い何かへの希望を見つけたとき
です。
『今よりもより良い何かへの希望』の中身は、それぞれの女性によって異なります。
ある女性は、好きな人ができ、その人と恋愛の流れに向かっていると確信できたときかもしれませんし、
ある女性は、仕事が上手く行き始めてキャリア構築に役立つ何か大きな変化が構築されたときかもしれませんし、
ある女性は、経済面での不安や心配がなくなり、夫にお金の面で頼る必要がなくなったときかもしれません。
私がご相談をいただく男性クライアントの皆さんたちの中には、妻が仕事で出世する状況になり、
海外出張や海外異動などが発生したタイミングで、妻から離婚したい旨を申し出られるというケースもあります。
私が今まで見てきたケースの中で、女性が離婚を決意するタイミングで最も多かったものは、妻側に好きな人ができたというケースです。
妻側に好きな男性ができる。
このことは、単なる不倫ということでは片づけられません。
理由は、女性という生き物は、長い期間、遊びで男性との関係を続けるということができない生き物だからです。
通常、多くの不倫をしている女性たちは、いつしか、不倫相手の男性に本気になってしまいます。
もしもあなたが夫の立場で、自分の妻の不倫を終わらせることを希望していらっしゃる場合は、どうぞ、私の方へご相談下さい。
女性の不倫を止めさせるためには、夫側はいくつかのことをおこなわないといけませんので、
女性の不倫を止めさせる方法を熟知している私へご連絡していただければと思います。
配偶者の不倫問題に関するご相談は【ノーアフェアマリッジ・コンサルティング】で対応させていただいております。
妻に好きな人ができるというケースの場合、妻の目から見ると、夫は経済面でのサポートをしてくれるプロバイダー(提供者)であり、
子供に対する扶養義務を持っている子供の父親という立場の人間であり、
妻の目から見ると、恋愛をしてロマンチックなことができる『心がときめく対象の人』ではないということなのです。
私の元にご相談にいらしてくださる男性クライアントの皆さんたちの多くのケースは、
妻側が離婚をしたいという話をすると、家庭での妻の負担を減らすために、家事の協力をしたり、子供の面倒を見たりして、妻を助けるという立場になろうとするのですが、
それらをおこなっても、妻の離婚したいという気持ちはまったく変わることがありません。
今までなんとなく、無難な感じで過ごしていた結婚生活と、今まで表面上は普通の一般的な夫婦のような感じであった夫婦関係を、
少しでも良くしようと努力される男性たちもおりますが、たとえそれをおこなっても、妻の離婚したい気持ちはまったく変わることはないのです。
理由としては、妻の心の中では、既に夫という男性は、自分と恋愛をしてドキドキする気持ちや、
会話をして楽しいという気持ちや、もっと一緒にいたい、というワクワクする気持ちが発生する相手ではなくなっているため、
仮に夫がどんなに妻に家庭に関することで協力したり、妻の負担を減らす努力をしても、妻の離婚をしたいという気持ちが覆ることはないのです。
離婚したいと言っている妻は、彼女の目から見て、今の生活よりも『より良い何か』に関する希望を持ち始めており、
彼女は、その『より良い何か』に関する希望が達成されて成就されることの方に気持ちを向けているのです。
そのため、夫側が今までの自分の非を妻にどんなに謝罪しても、これから自分自身を改善していくと言っても、そういった言葉は妻の心に響くことはありません。
もしもあなたが男性で、あなたの妻が離婚をしたいと言っている状態で、もしもあなたが妻と離婚をしたくないのであれば、
あなたがやらなければいけないことは、妻の家事の負担を減らすとか、妻に家庭のことで協力するとか、そのようなことではありません。
妻の気持ちを変えるためには、もっと他にやらなければいけないことが実はたくさんあるのです。
もしも今まで、自己流の方法で頑張ってきたり、ネットなどで見た方法を試しても状況が改善されないという場合は、
おそらく、あなたおひとりの力ではどうしようもない地点にまで達している可能性があります。
その場合は、ぜひ、夫婦関係修復の専門家にご相談するタイミングかもしれません。
私の元には、男性のクライアントの皆さんたちも大勢いらっしゃいます。
男性と女性は、離婚をしないと決意する動機も、不倫を諦める動機も、男性とはまったく違います。
そのため、もしも夫側が適していないアプローチや努力をしている場合、どの努力は無駄になるでしょう。
妻が再び、夫との結婚生活を続けることを決意するためには、正しい計画と適した戦略が必要です。
私がご提供させていただいている【離婚宣言された方向け/ハートコネクティングコンサルティング】では、
あなたが男性であっても、女性であっても、あなたの現状に適したあなたが取るべき具体的な行動案をお話させていただきます。
夫婦関係の修復の成功は、プロジェクトの成功を目指すことと同じです。
正しい計画と適した戦略。
これらが、成功のための重要なキーポイントです。
夫婦コンサルタント
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