1.配偶者から離婚調停を申し立てられたからといって、修復の可能性がゼロというわけではない
「どのようにして離婚調停の状態から夫婦関係を修復できますか?」
私の元には、このようなお問い合わせが多数、届きます。
私には、女性の皆さんと男性の皆さんの両方のクライアントの皆さまがおりますが、両方に共通していることは、
■夫婦のどちらか一方が離婚をしたいと言っている
ということです。
なかには、配偶者から離婚調停を申し立てられ、離婚調停の最中というクライアントの皆さんたちもいらっしゃいます。
離婚調停に関する対応方法においては、離婚調停というものがどのようなものであるのかを熟知していれば、恐れることはありません。
しかし、離婚調停の本質や離婚調停の流れなどについて詳しくしらない皆さんにおかれましては、配偶者から、
「離婚調停を申し立てるから!」
と言われてしまうと、非常に大きな不安と恐れを抱いてしまうのも無理はありません。
離婚調停については、離婚調停の場で適した発言をし、適した行動を取ることができれば、何も恐れることはありません。
調停員の方たちも、裁判官の方たちも、同じ人間ですからこちら側が適した発言や行動をするのであれば、穏やかに親切に対応してくれます。
離婚調停に臨む場合は、正しい計画と適した戦略を持って臨む必要があります。
たとえば、
(1)離婚調停の場を、どのように夫婦関係の修復に活かしていくことができるか?
(2)離婚調停の場以外で、どのように夫婦関係の修復をしていいくか?
(3)ご夫婦の状況によっては、離婚調停の場で経済面の話が出た場合はどのように適切に対処をするか?
(4)お子さんがいるご夫婦の場合は、どのように子供との接点を持っていくか?
(5)離婚調停の場で、話しても良いことと、話す必要がないことをどのように分類するか?
などといったことを含め、適した戦略を持った状態で離婚調停に臨まないと、
調停員や裁判官があなたに抱く感情や判断も変わり、あなたが望む結果を導き出すことができない可能性も出てきます。
私には今まで、離婚調停から夫婦関係の修復をすることができたクライアントの皆さんたちがおりますが、
もしも、「簡単にできるか?」と質問されたたら、答えは簡単ではないという答えになります。
なかには、非常に厳しい状況の方たちもいらっしゃいます。
ただ、厳しいからといってまったく可能性がないというわけではありません。
難しい = できない
という意味でもありません。
正しい計画と適した戦略を持ち、必要なことを一貫しておこなっていけば、あなたがあきらめない限り、修復に向けてやれることはあると思います。
今までの私のクライアントの皆さんたちのケースの中には、
●ご夫婦は別居状態
●離婚調停が既に発生した状態
●離婚したい側の配偶者はもう片方の配偶者からの直接連絡を拒否している状態
(※携帯電話の受信拒否)
●ご夫婦は当人同士での連絡が取れない状態
(※お互いに弁護士を代理人として立てているため、弁護士経由でないと連絡ができない)
●配偶者は子供と会うことを拒否している状態
このよう厳しい状況の方たちもおりました。
しかし、私のクライアントの皆さまの努力の甲斐があって、ご夫婦関係の修復に成功されていらっしゃいます。
離婚調停を不成立として終了させた後、離婚したいと言っていた側の配偶者が夫婦としてやり直すこと、家族として一緒にやっていくことを決意し、
再び、同居を開始し、ご夫婦として一緒に暮らしていくことができるようになりました。
こちらのケースの場合、私の元にご相談にいらした際は、夫と妻、当人同士が直接連絡を取ることができないという状況ではありましたが、
その状態からでも、おふたりが直接、再び、連絡を取れるようにすることも可能ではあるのです。
もちろん、簡単ではありませんが、そのためにやれることはあるのです。
2.配偶者が弁護士を立ててきたからといって、修復の可能性がゼロというわけではない
配偶者のどちらかが離婚をしたいという状況になると、必ずといってよいほど出てくる言葉は、離婚したい側の配偶者からの『弁護士を立てるから!』という言葉です。
離婚における弁護士の役割や弁護士がおこなうことについて熟知していない皆さんにとっては、配偶者からの『弁護士を立てるから!』という言葉は、非常に恐ろしく感じる言葉かもしれません。
もしかしたら、多くの皆さんは、弁護士が離婚を強要してくる、弁護士が離婚を判断する、などといった間違った考えをお持ちなのかもしれませんが、弁護士にそのような権限はまったくありありません。
あくまでも、離婚における弁護士の役割というのは、
●依頼人とその配偶者に向けて『離婚協議書』を作成するということ
●依頼人の代理人として、依頼人の配偶者と連絡を取ること
おもにこの2つです。
もしかしたら、離婚調停を申し立てている場合、離婚調停の場に依頼人の代理人として出廷するか、
あるいは、依頼人と共に出廷するということもあり得ますが、こちらは依頼人が弁護士に依頼する内容次第になります。
離婚調停をおこなっているすべての皆さんが、弁護士を依頼しているわけではありません。
複雑な状況でない限り、配偶者から離婚調停を申し立てられても、弁護士を依頼する必要はありませんが、
もしも配偶者側が、離婚調停において弁護士を依頼している場合は、もしかしたらあなたも弁護士を依頼した方が適切かもしれません。
理由は、調停員によっては、弁護士がついている側の配偶者の味方になる場合があるからです。
既に、配偶者から離婚調停を申し立てられている状態、あるいは、既に離婚調停が開始されている状態であったとしても、今後のあなたの行動次第では夫婦関係の修復は可能です。
簡単ではありませんが、それでも修復に向けておこなえることもあります。
もしもあなたが、おひとりで対応できない場合は、夫婦関係の修復の専門家にご相談するタイミングかもしれません。
私の方では、配偶者から離婚宣言をされた方向けの個別コンサルティングをご提供させていただいております。
もしもあなたが、自己流で修復を試みたり、またはインターネットで誰かが言っている方法で修復を試みたり、
あるいは、既にカウンセラーに相談しているが、明確な行動案をいただけない、状況が改善されない、という場合は、ぜひ、私の方へご相談下さい。
どのような状況でも、私は今のあなたに必要な修復のための具体的な行動案をご提案させていただきます。
3.修復のキーポイントは配偶者の気持ちを取り戻すこと
私のブログ記事『配偶者から離婚と言われても修復に成功するためには?』の中でもお話しておりますが、離婚したいと言っている配偶者に向けて、
「離婚したくない。修復したい。やり直したい。」などという言葉を使い、配偶者が修復に向かうように説得することは、まったく効果がありません。
また、離婚したいと言っている配偶者に謝罪をしたり、あなた自身の至らない点を改善することをお伝えすることも、まったく効果がありません。
もちろん、離婚調停の場でそのようなことを調停員を通して配偶者に伝えることも効果がありません。
もしもあなたの配偶者が離婚をしたいと言っている場合、あなたの配偶者は、あなたを含めて、
「やり直しをしてみてはどうか?」
「修復を試みてはどうか?」
などといった提案を誰からも受けたくないのです。
もしもあなたがそれをやればやるほど、あなたの配偶者の気持ちはあなたから遠ざかり、益々、離婚に向けて気持ちを固めてることでしょう。
私の夫婦関係修復の基本方針は、
●配偶者の気持ちを取り戻すこと
です。
離婚をしたいと言っている配偶者は、結婚生活のどこかの時点で、あなたへの気持ちを亡くしている状態です。
あなたの配偶者が、あなたへの気持ちを亡くしたことは、おそらく、つい最近の出来事ではないはずです。
通常、離婚を宣言する側の配偶者というのは、少なくとも1年~2年程度は、離婚を切り出すかどうかを思案しています。
「離婚をした方がいいか、それとも、このまま、結婚生活を維持した方がいいか…。」
このようなことを思い悩みながら、妻、あるいは、夫の態度や行動を観察しています。
妻へ離婚宣言をする多くの夫、あるいは、夫へ離婚宣言する多くの妻たちは、自分の妻や自分の夫との未来を想像したときに、何らかの希望を持てない状況になっています。
つまりそれは、彼ら(彼女たち)が求める未来を、配偶者と一緒にいると達成できない気がしているということなのです。
こちらにつきましては、私のブログ記事『あなたの配偶者が離婚したい本当の理由』の中で詳しくお話しておりますので、ぜひ、お読みになって下さい。
同じ家で生活をしている夫婦であっても、家庭内別居状態であったり、仮面夫婦状態である場合は、配偶者の気持ちはあなたにはない状態です。
もしもそのような生活を続けていると、どこかの時点で配偶者のどちらかは別の相手を見つけ、別の相手と恋愛をするようになります。
その場合、いわゆる不倫ということになるのですが、不倫に関しましては、既婚男性だけに発生しているものではなく、最近は既婚女性の不倫も増加しております。
私の元には、妻が不倫をしているため、妻の不倫を終わらせたいというご相談を男性の皆さんたちからもいただきますが、
妻の不倫を終了させたい場合は、妻が不倫をあきらめなければいけない状況を作る必要があります。
離婚を回避して夫婦関係の修復するための方法と、配偶者の不倫を終了させる方法はまったく異なりますので、それら2つを混同してはいけません。
多くの皆さんは、夫婦関係の修復ができたら配偶者が自然に不倫を終わらせてくれると勘違いしていらっしゃいますが、
夫婦関係の修復ができたからといって、配偶者の不倫が自動的に終わるわけではありません。
配偶者の不倫を終了させたい場合は、終了させるために必要なことを一貫しておこなう必要があり、
それは夫婦関係の修復のためにおこなうこととはまったく異なるということを、ご理解いただく必要があります。
●相手の気持ちを取り戻す
これをおこなわない限り、本当の意味での夫婦関係の修復にはなりません。
『たとえ同じ家で暮らしていても、配偶者の気持ちががなくなった状態で、配偶者の心はあなたにない状態で、配偶者の身体だけが家にある』
この状態をあなたは求めていらっしゃいますか?
あなたに気持ちがない配偶者と同じ家で暮らすことは、あなたにとってつらいことになりませんか?
あるいは、配偶者の心があなたに向けられていなくて、別の誰かに向けらている状態で、あなたは配偶者との今後、20年、30年、40年と続く、結婚生活を続けたいですか?
配偶者の気持ちの取戻し方がわからない方、あるいは、今まで色々とトライしてみたけど、うまくいかなかった方、
もしかしたら、あなたが一生懸命、頑張った方法はあなたの配偶者の心には響かない方法だったのかもしれません。
その場合は、ぜひ、私の方へご相談下さい。
今のあなたの状況に適した、修復のための具体的な行動案をお話させていただきます。
夫婦コンサルタント
伊藤敏恵
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