配偶者からの突然の離婚宣言に驚かない人はいないでしょう。
配偶者から離婚宣言をされてしまった人々の多くは、おそらく、自分が配偶者から離婚を迫られるような経験をすることを、今までまったく予想していなかったはずです。
誰もが結婚する前は、
「この人とだったら、幸せな結婚生活を築けるはず。」
「この人と一緒に幸せな人生をおくりたい。」
といったような気持ちを持って結婚を決意していることでしょう。
しかしながら、結婚して月日が経つごとに、
ふたりの間には何らかの歪が生じ、その結果、配偶者のどちらかが、
「今のこの生活にはもう、耐えられない。」
「この生活を続けることはもう無理だ。」
という思いに達し、その結果、ある日突然、
「離婚をしたい。」
という発言が発生するのです。
離婚宣告を受けた側の配偶者としては、相手側からの離婚宣言は、ある日、突然、急に発生したかのように見えますが、
実際には、離婚宣言をした側の配偶者の立場からすると、
彼ら(彼女たち)は、離婚について少なくとも、1年~2年、あるいは数年以上考えた結果、
配偶者に離婚宣言しているというケースが非常に多いです。
私は、十数年に及ぶ、夫婦関係修復のサポートを通して、そのような状況を数多く見てきました。
配偶者から離婚宣言をされたからといって、必ずしも、離婚が成立するわけではありません。
しかしながら、もしもあなたが、配偶者から離婚宣言された後、
離婚回避するためにまったく役立たないことをおこなったとしたら、
もしかしたら、あなたの夫婦関係の修復のチャンスはなくなるかもしれません。
しかし、もしもあなたが、配偶者から離婚宣言された直後に、
修復に成功するための適したスキルを使用し、適した行動を取り続けることができれば、
あなたは配偶者との離婚を回避することができ、
尚且つ、あなたと配偶者の夫婦関係は今まで以上に良いものとして再構築される可能性は大いにあるのです。
そのため、もしも配偶者から離婚宣言をされてしまった後、どのようなアプローチを配偶者に向けて取っていけるかが、
あなたが配偶者と夫婦として、再度、やり直しができるかどうかの鍵になります。
◆配偶者から離婚宣言された後、配偶者への謝罪は効果がない
配偶者から離婚宣言された後、配偶者に謝罪をしたり、あるいは、配偶者に謝罪のための手紙を書く方たちがおりますが、
これらは離婚回避と夫婦関係の修復にはまったく役立たない方法のひとつです。
実際には、これらをおこなうことによって、離婚宣言をした側の配偶者の気持ちはさらに離れ、
彼ら(彼女たち)の離婚をしたいという気持ちは、益々、頑なになっていきます。
そのため、私はこのような方法はお勧めしておりません。
なぜ、配偶者が離婚宣言した後の謝罪は効果がないのでしょうか。
その理由について、詳しく見ていきましょう。
(理由-1)あなたの謝罪は遅すぎるタイミングであるから
もしも、あなたがその振る舞いについて本当に申し訳なかったと思うのであれば、
あなたの心からの謝罪はもっとずっと前に発生するべきでした。
おそらく、あなたの配偶者もそのように思っていることでしょう。
「なぜ、私が離婚を言い出す前に改善してくれなかったのか?」と…。
もしかしたら、もう既に配偶者から、「今さら謝っても遅い。」と言われてしまった方たちも少なくないのではないでしょうか。
今、あなたの配偶者は、あなたが、ただ単に離婚を回避したいという理由で、彼ら(彼女たち)に謝罪をしていると思っています。
そして、あなたの謝罪は今だけのことであり、もしも彼ら(彼女たち)が、あなたの謝罪を受け入れ、離婚を撤回した後は、
あなたはまた元の状態にすぐに戻るだろう、と彼らは思っているのです。
つまり、彼ら(彼女たち)は、あなたの謝罪の言葉だけでは、あなたが、今後、あなたの態度や行動を改善し、
それを継続することをまったく信じられないため、今さら謝られても手遅れだと思っているのです。
私の元には、配偶者から離婚宣言をされた後、
「配偶者に謝罪をしたが、まったく、受け入れてもらえなかった。これからどうしていいかわからない。どうしたらいいいですか?」
という相談を非常に多く受けています。
謝罪というのは、ある意味、謝罪する側の自己満足を作り出すだけであって、
私たち人間が、相手に対して心の底から謝罪をしたいのであれば、
言葉での謝罪よりも、自分自身の態度と行動を完全に変化させる必要があり、
その変化した自分自身の態度と行動を相手に証明するからこそ、相手からの信用を勝ち取ることができるわけです。
つまり、ここで言う『相手からの信用を勝ち取る』とは、あなたに対して配偶者が、
“あなたともう一度、夫婦としてやり直してみてもいいのではないか”
”あなたと夫婦としてやっていけるかもしれない”
と、修復に向けて前向きな気持ちになるということです。
(理由-2)配偶者は今のあなたの言葉を信じないから
多くの人々は、物事に対して感情的に決定を下し、その後、自分が正しいと思う理由をもって、自分の決定を正当化します。
離婚宣言をしている配偶者が自分の配偶者に対して、一体、どのような感情を持っている持っていると推測できますか?
はたして、離婚宣言をしている配偶者は、自分の配偶者と感情的な部分で気持ち的に結びついているでしょうか。
はたして、現在のあなたの配偶者は、あなたに対してどれくらい気持ちの上でつながっている状態でしょうか。
私たち人間は、自分と気持ち的につながっている人の言葉は信じる傾向にありますが、 自分と気持ち的につながっていない人の言葉は信じない傾向にあります。
たとえば、あなたが好感を抱いている人Aさんと、あなたが好感を抱いていない人Bさんが言った言葉のどちらをより信じる傾向にあると思いますか?
おそらく、あなたが好感を抱いているAさんの言葉の方をBさんよりも信じるのではないでしょうか。 あなたの配偶者の心境もそれと同じです。
つまり、離婚宣言をしているあなたの配偶者の今現在の気持ちはあなたから断絶されており、
今の配偶者はあなたと感情的につながっていないと感じているため、
配偶者はあなたの発言を信じたいという気持ちを失った状態になっている、ということなのです。
しかし、再び、配偶者があなたの言葉を信じるようになることは、今後のあなたの行動次第では可能です。
離婚宣言をしている配偶者の今の心境があなたの言葉を信じられない心境だったとしても、
今後あなたが、あなたの配偶者に向けて必要な行動を取ることができれば、あなたの配偶者があなたのことを再び信じるようになることは可能なのです。
(理由-3)修復を説得されているように思えるから
通常、配偶者から離婚宣言をされた人々の多くは、謝罪と共に夫婦としてやり直しををすることを配偶者に伝えます。
多くの場合、これは離婚をしたくない配偶者が、離婚をしたいと言っている配偶者に向けて、”修復することを説得する”という状況になります。
離婚をしたくない配偶者側は、謝罪の言葉の後に必ずと言っていいほど、
- 離婚をしたくない
- やり直しをしたい
- 修復したい
- 悪い部分は改善する
- 改善する自分を見て欲しい
- 好きだから一緒にいたい
などといったことを配偶者に伝えます。
しかし、離婚を決意した配偶者というのは、
- 離婚についてずっと考えてきた
- やり直しができるとは思えない
- 修復の努力をしたくない
- 改善できるとは思わない
- 好きという気持ちはもう消えた
という心境になっているため、たとえあなたが、何十回、あなたの今現在の気持ちを伝えたとしても、今現在のあなたの配偶者は、
「うん。わかった。じゃあ、もう一度、やり直そう。」
と、いうような気持ちにはならないのです。
離婚宣言をする配偶者の多くは、夫婦としてやり直すことを説得されることを非常に嫌います。
そのため、もしもあなたが配偶者を説得しようとすればするほど、
配偶者はあなたと距離を取り、あなたに対して今以上に冷たい態度を取る必要性に迫られます。
もしかしたらあなたの配偶者は、あなたを完全に無視したり、
あなたとの連絡を完全に断ち切るという手段を取るかもしれません。
その理由は、あなたが配偶者を説得することを止めないため、彼(彼女)はあなたに対して、
今以上に冷酷な態度を取る以外に、あなたが彼(彼女)を説得することを止めさせる方法はないと思っているため、
配偶者は、あなたに説得を止めさせるために冷たい態度を取ったり、
今以上にあなたを拒絶しないといけない状況に追い込まれていくのです。
配偶者の中には自分の配偶者に修復を諦めさせるために、
あえて意図的に自分の配偶者に対して、非常に冷酷な態度を取る場合もあります。
理由は、私たち人間というのは、お互いに嫌いになって憎みあった方が相手と別れる際に心の痛みを受け取らなくてすみますし、尚且つ、
”嫌いだから別れて当然なんだ”
”憎しみ合っているから離婚するべきなんだ”
という自分自身の決定を正当化する理由を作ることができるのです。
”配偶者にやり直しを説得する”
これは、修復を成功させるためにはまったく効果がない方法のひとつであり、
これを続けることによって、修復の可能性とチャンスがなくなることを知る必要があります。
離婚宣言をした配偶者が、なぜ、やり直しをすることを説得されたくないのかについては、私のブログ記事、
の中で詳しくお話していますので、ぜひ、それらを理解して下さい。
もしもあなたが、本気で配偶者と離婚せずに、夫婦関係の修復をしたいと望んでいるのであれば、
あなたの今後の発言や態度については、”やり直しをしたい””修復をしたい”というあなたの心情をあからさまに表現し、配偶者があなたから遠ざからないようにすることが大切です。
夫婦コンサルタント/心理カウンセラー
伊藤敏恵
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