皆さんは、マニュピュレーターという言葉を聞いたことがありますか?
多くの皆さんは、いわゆる”モラハラ”(モラルハラスメント)という言葉についてはご存知だと思いますが、おそらく、マニュピュレーターという言葉はあまり馴染みがないかもしれません。
マニュピュレーターとは、常に人を心理的に支配しようとする人のことであって、稀に、男女間や友人たちとの間で、ちょっとした心理的な駆け引きをするというようなこととはまったく次元が異なることです。
今まで、私は長年、夫婦関係の修復の仕事に従事しておりますが、マニュピュレータを配偶者に持った方たちからのご相談を通して、マニュピュレータがどのような行為や行動を自分の配偶者に取るのかを見てきました。
私が今まで見てきたマニュピュレータは、すぐにマニュピュレータであると判断できるほど、マニュピュレータの側面に合致しており、
いかにマニュピュレータとの同居が難しいかということが明確にわかる状態でした。
基本的に私は、離婚を勧めることはしておりませんが、マニュピュレータに関しては例外です。
もしもマニュピュレータを配偶者に持っている場合、おそらく、その結婚が幸せで安心できるものになる可能性は非常に低く、
一般的に多くの皆さんが望む”普通の生活”が成り立つことは、まずないでしょう。
そのため、もしも、あなたがマニュピュレータを配偶者に持っている場合、もしもあなたが、普通の幸せな結婚生活をおくること希望している場合は、マニュピュレータの配偶者とは離婚した方が賢明かもしれません。
もしもあなたがマニュピュレータの配偶者を持っていて、あなたがどうしても、マニュピュレータの配偶者との結婚生活を維持したいという場合、
あなたに必要なことは、
(1)マニュピュレータの思考パターンや行動パターンについて学ぶこと
(2)マニュピュレータに支配されない自分を確立すること
(3)マニュピュレータに対して適切なバウンドリー設定をすること
(4)マニュピュレータとは適切な距離を取ること
(5)マニュピュレータに攻撃されたときの予備策を作っておくこと
これらが必須になります。
これらがない状態で、マニュピュレータと一緒に暮らすことは非常に危険な行為であると私は考えます。
通常、マニュピュレータは、外面が良く、家の外や他者と一緒にいるときは仮面をかぶっており、八方美人のように振る舞う傾向にあります。
しかし、一旦、家の中に入ると、家という密室になった場合、マニュピュレータは、自分の配偶者に対して支配的な言動や行動を取ってきますので、通常、マニュピュレータは見つけにくい状況でもあります。
■マニュピュレータと自己愛性人格障害は異なる
マニュピュレータの特徴のひとつとしては、自己愛(Narzissmus/ナルシシズム)が非常に強い人格という特徴があります。
マニュピュレータは、モラハラとは異なり、一種の人格になり、精神医学の面から見ると、自己愛(Narzissmus/ナルシシズム)が非常に強い人格という定義になります。
今まで私は、夫婦関係の修復のサポートの経験の中で、配偶者がマニュピュレーターであると確信できるクライアントの皆さんたちを見てきましたが、マニュピュレーターは、男性にも女性にも、両方に存在しています。
もしもあなたの配偶者がマニュピュレーターである場合、もしもあなたが、その配偶者との結婚生活を維持したい場合、あなたはマニュピュレーターの適した扱い方を知る必要があります。
また、自己愛性人格障害(Narcissistic Personality Disorder)も、自己愛(Narzissmus/ナルシシズム)が非常に強い人格であったりしますが、自己愛性人格障害者とマニュピュレータは異なります。
両者は、同じように自己愛(Narzissmus/ナルシシズム)を非常に強く持っている人格ではありますが、マニュピュレータは他者(特に配偶者)に対しての支配したいという願望が尋常ではないほど高いという傾向にあります。
マニュピュレータは、もしもあなたにまったく非がない場合でも、あなたに罪悪感を感じさせることをおこないます。
そして、多くのマニュピュレータは非常に論理的で口達者で、話を本筋からそらしたり、相手を混乱させるような発言をします。
マニュピュレータは、何らかのことに対して、常に批判をしています。
その批判の対象は、マニュピュレータの配偶者になることが多く、大抵の場合、マニュピュレータの配偶者を持つ人が攻撃を受けるターゲットになります。
マニュピュレータの人格の特徴のひとつに、意見がコロコロ変わりやすいということがあります。
もちろん、人間である私たちの誰もが、ときには、自分の意見を変えるということがあるとは思いますが、
マニュピュレータの場合は、自分の意見を変えたということを認めないという傾向にあります。
「自分はそんなことは言っていない。」
「それはお前の勝手な思い込みだ。」
「お前は話をでっちあげている。」
「俺はそんなこと言っていないのに、そんなことを言っているお前がおかしい。」
などといった言い方をし、あたかもあなたが間違って記憶しているか、あなたがゆがめて解釈しているか、あなたが作り話をしている、といったような言い方をし、あなたを混乱させるようなことをしてきます。
その結果として、そのようなことを、マニュピュレータである配偶者から、度々、言われてしまうことによって、言われた側の立場としては、
「自分がおかしいのかしら…??」
というような錯覚を抱くようになってしまうのです。
■マニュピュレータは常に自分のことしか考えていない
マニュピュレータは、基本的には自己中心的な思考と生き方をします。
他者に対しての共感能力は非常に欠如しており、普通の人間が他者に期待する、いわゆる”思いやり”のような感情は、ほぼ、持ち合わせておりません。
マニュピュレータは、自分の配偶者を自分の結婚相手として選んでおきながら、自分の周りの人たちには自分の配偶者のイメージが悪くなるようなことを言う傾向にあります。
マニュピュレータは、自分の配偶者がいかに自分にとって悪い態度を取るような人であるか、誇張して伝えるのです。
そして、同時に、あたかも自分は被害者であるということをアピールし、周りから同情を引こうともします。
さらには、あなたに常に罪悪感を感じさせるような発言をします。
マニュピュレータと一緒に暮らしている配偶者は、自分自身に対する自己肯定感が非常に低くなり、マニュピュレータの言動によって、正常な判断をすることが難しくなります。
一般的な人たちの目から見れば、いかにも、マニュピュレータの言動や行動は正常ではないものであっても、
マニュピュレータの支配によって、一般的なことに対する正常な判断ができにくくなってしまうのです。
私は今まで、そのようなクライアントの皆さんたちを実際に見てきましたので、はっきりと断言できます。
もしもあなたの配偶者が、一般的にモラハラと言われるものに該当している場合、あなたは自分の配偶者が実際には”マニュピュレータ”であるかもしれないという可能性について考慮する必要があります。
もしもあなたが配偶者から、モラハラ的な言動や行動を取られている場合や、あるいは、あなたの配偶者があなたをコントロールをするような人である場合、ぜひ、私にご相談下さい。
モラハラやマニュピュレータに対して、愛を与えるという行動を取っても、彼ら(または彼女たち)が変わることはありません。
モラハラやマニュピュレータに対しては、適した対処方法が必要です。
マニュピュレータについて詳しく学びたい方は、ぜひ、私にご相談下さい。
夫婦コンサルタント
伊藤敏恵
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