私は、頻繁に、
「夫婦関係の修復の可能性はもうないのではないか?」
「夫婦関係の修復をトライするには遅すぎるタイミングではないか?」
などといったような質問のEメールを皆さんから受け取ります。
なかには、今まで彼ら(彼女たち)が知っているすべてのことをおこなってみたが、状況はまったく進歩していないため、これから何をおこなったらいいのかわからない、と言う方たちもおります。
夫婦関係の修復を希望する多くの皆さんたちは、実際にはインターネット上で数多く氾濫している相反するアドバイスや情報、あるいは、まったく効果がない方法によって混乱しています。
夫婦関係の修復に関しては、只単に、配偶者の言動や行動、目の前のことだけに振り回されるのではなく、
夫婦関係の修復の本質に焦点を当て、そのときの一時の自分の感情で行動するのではなく、
自分自身の感情のコントロールを適切におこない、最終ゴールを忘れずに適した行動をおこなっていかなければいけません。
■あなたの結婚生活・夫婦関係を救うための必須事項とは?
どの人間関係においても、良い関係性というのは、お互いにお互いを尊重することができ、
お互いが一緒にいることを楽しむことができ、お互いが一緒にいることで不快な気持ちになることなく、心地良く感じることが重要です。
また、あなたの気持ちと相手の気持ちが繋がるための『コネクションスキル(Connection skill)』も必要ですし、
相手への依存や相手をコントロールするという状況に陥らないための適切なバウンドリー設定も必要です。
多くの皆さんは、夫婦間や家族間で何らかの違いや何らかの問題が発生すると、相手を説得しようとすることに集中する傾向にあります。
仮に、夫と妻との間で異なる意見が発生した場合、多くの皆さんは、自分の配偶者の意見や考えを自分と同じものに変えるための説得に多くの時間をかけます。
そして、失敗します。
配偶者が離婚したいと言ってきた場合、多くの皆さんは、いかに配偶者を説得し、離婚を撤回させるかに、自分のエネルギーと時間を費やします。
話し合いという名前の『相手を説得する会』を開き、離婚したいと言っている配偶者に謝罪し、
自分自身の悪い点を改善するということを話し、まだ配偶者のことを愛していると言い、
配偶者に何とかやり直しを考え欲しいと懇願します。
しかしながら、その方法は効果がないため、失敗します。
実際には、配偶者を説得することは、逆にあなたと配偶者の対立を招きます。
聡明な皆さんであれば、状況を冷静に客観的に考えてみていただければ、理解できることだと思いますが、
- 離婚したいと言っている配偶者は、離婚をしたいわけです。
- 離婚したくないと言っている配偶者は、離婚をしたくないわけです。
この2つの考えは、同じものでしょうか?
この記事を読んでいるあなたが男性であっても女性であっても、配偶者が離婚をしたいと言っている場合は、このことを冷静に考えていただきたいのです。
離婚をしたい × 離婚をしたくない
この2つの考えは同じですか?
当然のことながら、同じではありません。
では、この2つの異なる考えの”中間点”というのは何だと思いますか?
離婚をしたい × 離婚をしたくない
はたして、この2つの異なる考えには、両方が納得できる中間点というのはあるのでしょうか?
ありませんよね?
離婚に関しては、離婚をするか、離婚をしないかのどちらかしかなく、中間点というのは存在しないのです。
そのため、この場合、よく多くの皆さんが言及する『お互いに歩み寄るという方法』も、まったく使えないのです。
そもそも、多くの皆さんが言及している『歩み寄る』の定義ですが、
世の中の多くの皆さんは、自分自身が配偶者に歩み寄るのではなく、
配偶者が自分の意見に歩み寄る(自分の意見を受け入れる)ということを求めており、
配偶者が自分の意見の意見を受け入れるための説得をすることを一生懸命、おこなうのです。
離婚をしたい側は、自分の配偶者が離婚に同意するための説得を必死になっておこないますし、
離婚をしたくない側は、自分の配偶者が離婚を撤回するための説得を必死になっておこなうのです。
ただ、残念ながら、どちらも自分の意見を通したいため、話し合いという名前の『相手を説得する会』は失敗に終わるということです。
その結果、離婚したいと言っている配偶者への修復のための説得が失敗した後、
多くの皆さんは絶望感を感じ、希望を失い、これからどうしていいかわからないという状況に陥ってしまうのです。
■あなたが配偶者を追いかければ追いかけるほど配偶者はあなたから逃げるという仕組み
もしもあなたが、離婚したいと言っている配偶者に愛情表現をしたり、急激にあなたと配偶者の距離を縮めるための行動を取ったら、
あなたの配偶者は、あなたとの接触をすべて断ち切り、逆にあなたと距離を取ろうとするでしょう。
あるいは、あなたに冷たい言動や行動を取り、ときにはあなたを罵倒するような発言をし、
あなたが配偶者のことを嫌い、憎むように仕向け、あなたを離婚に同意する方向に向かわせるかもしれません。
配偶者が離婚をしたいと言っている場合、仮にあなたがどんなに配偶者のことを愛していたとしても、
配偶者への愛情表現につながることすべてを、一旦、ストップする必要があります。
インターネット上で氾濫している情報や多くのカウンセラーたちは、離婚したいと言っている配偶者に、
配偶者がいかに大切な存在であるかということや、配偶者のことをどれだけ思っているかなどを含め、
今のあなたの気持ちを手紙を書くことを勧めたりしますが、
もしもあなたが配偶者から離婚宣言をされている場合、このようなアプローチには従わないように注意して下さい。
このような方法は、離婚したいと言っている配偶者の気持ちが、さらにあなたから離れる爆弾のようなものだということを知って下さい。
もしもあなたが、このようなアプローチによって、あなたの配偶者にプレッシャーを与えれば与えるほど、
あなたの配偶者はあなたとの関係性にストレスを感じ、より一層、あなたとの離婚を早急におこないたい心境になります。
その結果、夫婦関係の修復の可能性がより一層、低くなってしまいますのでご注意下さい。
■本気で夫婦関係の修復を望むのであれば…
もしもあなたが、配偶者から離婚宣言をされており、それでもあなたが本気で配偶者と離婚をせずに、夫婦として結婚生活を維持したい場合、あなたに必要なことは、
あなたと配偶者の人間関係のレベルに合わせた修復方法を試みる必要があるということです。
夫婦関係の修復においては、大きく分類して、5段階のレベルがあります。
もしもあなたが、このレベルを知らずに、あなたと配偶者のレベルからかけ離れた言動や行動を取っていたら、十中八九、あなたと配偶者の関係性が向上することはないでしょう。
理由は、あなたと配偶者のレベルからかけ離れた言動や行動をあなたが取ることによって、
あなたの配偶者はストレスを感じ、より一層、あなたから離れたい気持ちを増幅させるからです。
配偶者から離婚宣言をされてしまった場合、あなたと配偶者の今現在のレベルを正確に把握し、その上で、適切なアプローチをおこなっていく必要があります。
ハートコネクティングコンサルティングでは、あなたと配偶者の今現在のレベルを正確に判断し、
心理学を活用したさまざまな方法で、あなたの現状に適した行動案をアドバイスさせていただいております。
あなたの配偶者も人間ですので、必ず当てはまるパターンがあります。
あなたとあなたの配偶者の現状に適した修復方法で修復をトライしてみませんか。
夫婦コンサルタント
伊藤敏恵
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