■あなたは夫の不倫が続いていても幸せですか?
もしもあなたの夫が、今現在、不倫をしている場合、ぜひ、あなた自身に問いかけてみてください。
「夫の不倫が続いている状態で、私は本当に幸せなの?」と。
夫の不倫が続いてしまう理由のひとつには、妻側のある心理が関係しています。
それは、夫の不倫が続いていることを妻側が、顕在的に受け入れてしまっているからです。
おそらく、多くの女性の皆さんは、潜在的には夫の不倫を受け入れたくないと思っていることでしょう。
夫の不倫について、心の底から喜んで受けれいている女性はいないのではないかと私は推測いたします。
女性という生き物であるならば、自分の夫が自分以外の別の女性と恋愛をしたり、ふたりっきりで楽しい時間を過ごしたり、
あるいは、自分の夫が別の女性と肉体関係を持ち、ふたりっきりでロマンチックなことをおこなっていることに対して、嫉妬心をまったく持たない。
このような女性は、この世の中には、ほとんどいないと私は確信しております。
無意識の部分では夫の不倫を受け入れたくない…。
しかし、現実としては、毎日の生活の中で、夫の不倫を受入れてしまっている…。
このような状況になっていらっしゃる女性の皆さんが、圧倒的に多い状態になっているのです。
■妻が顕在的に夫の不倫を受け入れてしまう理由-その1
妻側が夫の不倫を受け入れている顕在的な状況としては、以下のタイプ顕在的な受け入れがあります。
(1)夫の不倫が続いていても、何らかの媒体の影響を受けて、自分は幸せだと思い込むようにしている。
なぜ、このようなことが発生してしまうかというと、
例えば、インターネット上で氾濫している情報や、ある一定数のカウンセラーさんたちは、
●夫の不倫とあなた(妻)の幸せは関係ないと言う。
●夫が不倫をしていても、夫が不倫をしていなくても、あなたの幸せはあなたによるものであり、夫の不倫は関係ないと言う。
●そのため、もしもあなたが、夫の不倫が続いていると幸せではないと思うのであれば、あなたは自分軸で生きておらず、自分軸で生きていないあなたは、夫に依存していると言う。
●自分の幸せの基準を夫の不倫があるかないかで判断することは間違っていると言う。
●夫の不倫があってもなくても、あなたは自分の幸せを自分で決める必要があると言う。
簡単に言ってしまうとこのような事が、インターネット上や多くのカウンセラーさんがおっしゃることだったりもするのです。
もしかしたら、今私の記事を読んでくださっているあなたも、このようなアドバイスをどこかで聞いたことがあるかもしれません。
確かに、このような事は、理論上、一見、正しいように見えるかもしれませんし、このような発言の一部のみをピックアップしてみると、あたかも正論であるように思える部分もあります。
たとえば、
■自分軸で生きていないあなたは、夫に依存している。
という部分だけを切り取って考えてみますと、確かにそうだと言えるかもしれません。
あるいは、
■あなたは自分の幸せを自分で決める必要がある。
という部分だけを切り取って考えると確かにそうだと言えるかもしれません。
しかし、夫の不倫が続いているということを、冷静に客観的に考えてみますと、それは、
夫は自分(妻)以外の女性と恋愛をして気持ち的につながっていたり、肉体関係を持っている状態であり、結婚しているのにも関わらず、結婚のコミットメントを放棄した状態であるということなのです。
■妻が顕在的に夫の不倫を受け入れてしまう理由-その2
(2)夫の不倫を受け入れてしまう妻たちの多くは、夫の不倫を終わらせることができると思っていない。
夫の不倫を終わらせることができるのは、その夫の妻だけです。
妻側が、勇気を出して、夫の不倫を終わらせることをトライすれば、夫の不倫を終わらせることは可能なのです。
しかし、夫の不倫が続いてしまっている女性の皆さんたちに共通していることは、
■夫の不倫を終わらせることができる、とは思っていない。
ということなのです。
私は、配偶者の不倫を終わらせるための方法を、今まで数多くの男女の皆さんたちにお教えしておりますが、
私ができることは『配偶者の不倫を終わらせる方法をお教えすること』であり、
実際にそれを行動に移してくださるのは、不倫をしている配偶者を持っている『当事者の皆さん』ということになるわけです。
女性の皆さんたちは、自分が夫の不倫に対する何らかの対処をおこなうと、夫が逆切れしたり、夫が怒ったりすることを非常に恐れてしまい、不倫をしている夫に対して適した対処ができません。
不倫をしている夫たちの中には、妻が夫の不倫に対する対処をしようと試みると、妻に対して「離婚だ!」という言葉を言い、妻が不倫に対する対処を止めるように仕向ける男性たちも多いという現状です。
私はこれを『脅し戦法』と読んでおります。
夫たちが取る『脅し戦法』は、多くの妻たちにとって非常に効果があります。
夫が不機嫌になったり、夫が冷たい態度を取ったり、夫が妻のことを無視をすることは、妻側にとっては、心理的にダメージを与えられることになってしまうため、
不倫をしている夫たちというのは、それを承知の上で、そのような態度を妻に取るのです。
理由は、妻が自分の不倫に対して対処をすることをストップさせるためです。
不倫をしている夫たちにとっては、妻が自分の不倫に対して何も言わず、黙認してくれ、不倫相手と恋愛ごっこを続けることが、自分たちにとっては都合が良い状況なのです。
そのため、もしも妻側が、夫の不倫に関連するような何かを一言でも言ったら、夫は妻に対して、
『冷たい態度を取る』
『無視をする』
『逆切れをする』
『暴言を吐く』
といった”罰”を与えるのです。
そして、罰を与えられしまった妻側というのは、夫に謝ったり、夫のご機嫌を取ったり、夫の怒りが収まるための何かをするのです。
その結果、一時的に、夫たちの理不尽な態度は収まります。
しかし、妻側が、また、夫のスケジュールについて確認したり、夫が出かける場所について言及したり、夫の帰宅時間について質問したりすると、
不倫をしている夫たちというのは、
・妻が自分の不倫について嗅ぎまわっている。
・妻が自分の不倫について詮索している。
・妻が自分をコントロールしようとしている。⇒不倫を止めさせようと試みていると勝手に思い込む。
などといったような被害妄想を抱き、再度、妻に対して、脅し戦法を使用するのです。
不倫をしている夫たちというのは、自分が妻に対して、そのような罰を与えれば、その後、妻が不倫に関連することを言わず、黙るということを学ぶのです。
それを学んだ夫たちは、妻が不倫に関連する何かを言及する度に、妻に罰を与え、最終的に妻が自分の不倫に関して、何も言わないように妻を教育しているのです。
私は、長年、配偶者の不倫問題で悩んでいらっしゃる皆さんたちを通して、不倫している夫にそのように誘導されている女性の皆さんたちをたくさん見てきました。
■配偶者の不倫を受け入れる結婚生活をこの先もおくるつもりですか?
もしもあなたの夫が不倫をしている場合は、あなたはあなた自身の心に正直に問いかける必要があります。
「結婚した後、自分の夫が別の女性と恋愛をしている事や肉体関係を持っている事は、あなたの結婚観や価値観に合っていますか?」
この質問を、あなた自身があなたの心に問いかけた場合、あなたは自分自身の正直な”心の声”を聴くはずです。
あなた自身の正直な心の声が、結婚した後、夫が別の女性と恋愛をしている事が、あなたの結婚観や価値観に合っている、ということであれば、それはあなたの価値観ですから、私がとやかく言う問題ではありません。
そもそも、それぞれの皆さんの結婚は、それぞれの皆さんものですので、どのような結婚形式を選択するのかは、やはり、それぞれの皆さん次第になります。
もしもあなたが、自分の夫が別の女性と恋愛していることをや、肉体関係を持っていることがあなたの結婚観や価値観に合っているということであれば、あなたは、
●オープンマリッジ
という結婚形式を受け入れるタイプの人であるか、あるいは、
●隠れ一夫多妻制
と言う結婚形式を受け入れるタイプの人であるということです。
オープンマリッジとは、一般的に配偶者以外の異性(同性も含む)と性的な関係を持つことについて、お互いに相互の合意の元におこなわれている結婚の形です。
世の中には、予め結婚する前に、オープンマリッジという形式を取ることに合意し、結婚をしている夫婦たちもおります。
オープンマリッジは、例えば、夫が妻以外の女性とセックスをする、デートをする、恋愛関係を持つということについて妻は合意しており、
妻が夫以外の男性とセックスをする、デートをする、恋愛関係を持つということについて、夫も合意しているという結婚形式です。
オープンマリッジについては、私のこちらのブログ記事『不倫の定義と不倫を終わらせることができるタイプとは?』の中でもお話しておりますので、ご興味がある方は、ぜひ、お読みになってください。
■隠れ一夫多妻制って何?
日本においては、公式な一夫多妻制は法的に認められておりませんので、ひとりの既婚男性が複数の女性と恋愛関係や肉体関係を持っていることを、私は『隠れ一夫多妻制』と呼んでおります。
日本以外の国では、公式に一夫多妻制が認められている国があります。
もちろん、本物の一夫多妻制には色々なルールや規律がありますので、既婚男性がただ単に、恋愛やセックスを他の女性とおこなうことが一夫多妻制になるわけではありませんが、
ただ、ひとりの既婚男性を複数の女性で共有している形式というのは、一夫多妻制の形式と非常に似ているのではないかと私は思う次第です。
妻以外の他の女性と恋愛関係になっていたり、肉体関係になっている既婚男性のほとんどは、何らかの形でそれらの女性に資金援助しているというのも事実です。
近年では、既婚している状態で、恋愛関係にある別の異性のことを『セカンド・パートナー』と呼ぶそうです。
この呼び方のことを聞き、私はこのように感じました。
「配偶者はファースト・パートナーで、不倫相手はセカンド・パートナー。つまり、それは、一夫多妻制の場合の第一夫人(ファースト・パートナー)と第二夫人(セカンド・パートナー)と大差がないのではないか?」と。
いかがでしょうか。
皆さんは、どう思われますか?
ひと昔前の日本では、配偶者は本妻。不倫相手は愛人。
このような呼び方をされており、愛人という立場の女性たちは社会的に見下されるような風潮にありましたが、
今の時代は、不倫相手は『セカンド・パートナー』であり、ときには、このセカンド・パートナーが略奪婚をする時代になったわけです。
不倫ドラマの影響なのかどうかわかりませんが、現代では、なぜか、不倫が美しい恋物語のように描かれており、
不倫の愛というのは、あたかも、男女の純愛のように表現されておりますが、はっきり申しあげて、不倫というのは、
●道徳心がなく、人間としてもモラルがない人たちがおこなっている依存症の行為のひとつ
であり、それは、夫婦関係や家族関係に悪影響を及ぼすものなのです。
だからこそ、私は配偶者の不倫を続けさせてはいけないと真剣にお伝えしているのです。
しかし、世の中には、配偶者の不倫が続くことに対して、危機感を感じていらっしゃらない皆さんも一定数おりますし、
配偶者の不倫が長期間に渡った場合、その結果として、ご自分にどれくらいの被害が発生するのかを、まったく想像できない方たちも、残念ながら多数いらっしゃるのではないかと思う次第です。
■夫の不倫を受け入れているパターン
夫が不倫をしているのにも関わらず、夫の不倫に対する対処をせずに、そのまま、夫の不倫を見逃しているタイプには、いくつかのパターンがあります。
現実を冷静に客観的に見た場合、既婚男性が妻以外の他の女性と恋愛関係になっていたり、肉体関係を持っていることに対して、何も対処をしない皆さんの背景には、
(1)夫の不倫を受け入れるパターンA・・・夫の不倫を気にしない。自分の幸せを見つける方向に誘導されている形式。夫の不倫があっても自分は幸せだと思い込むパターン。
(2)夫の不倫を受け入れるパターンB ・・・夫が他の女性と恋愛やセックスをすることを認めているパターン。(オープンマリッジ形式)
(3)夫の不倫を受け入れるパターンC ・・・夫が他の女性と恋愛やセックスをすることや、経済的支援をすることをを認めているパターン。(隠れ一夫多妻制形式)
大きく分類すると、これらの3つのパターンがあります。
私は不倫を容認しない派ですので、私は今まで、配偶者の不倫問題を解決したいという皆さんのサポートとおこなわせていただいておりますが、
世の中には、私の立場とは正反対で、不倫している側をサポートし、不倫恋愛を成就させるというカウンセリングをしている方たちがおり、驚くばかりです。
一見、不倫解決専門カウンセラーという名称であっても、実際に配偶者の不倫を終了させるための具体的な方法を教えずに、
ご相談者の方たちが、配偶者の不倫があっても気にせずに幸せを感じる必要がある、という方向性にシフトするカウンセラーさんたちがかなり多いようで、
そのような方たちは、そもそも、配偶者の不倫を終わらせるサポートをすることを目的としていないのではないか、という疑問さえ、湧いてきます。
配偶者が不倫をしていても幸せという言葉。
私はこれは詭弁だと思っておりますし、もしもこの言葉を言う方がいらっしゃったら、それはその方の本心ではないか、
あるいは、もしかしたら、その方は、心の底から配偶者を愛していないのかもしれません。
私は、今まで、夫の不倫問題について苦しんでいらっしゃる数多くの女性の皆さんとのセッションを十数年、おこなってきておりますが、
夫の不倫問題で苦しんでいらっしゃる女性の皆さんのほとんどが、
■夫のことを愛しているからこそ、夫の不倫が続いていることがつらくて苦しい
という状況なのです。
自分が大好きな夫。
自分が愛している夫。
夫が、別の女性と頻繁に、メッセージ交換をしていて、ふたりのメッセージの中には、愛をささやく言葉がたくさん入っていたり、
夫が、別の女性と恋愛していて、一緒にお出かけして、夫の笑顔が別の女性に向けられていて、
夫の手が別の女性に触れて、夫の腕が別の女性を抱きしめて、不倫相手の女性は夫と楽しい時間を独り占めしている。
はたして、このような状態を、心の底から受け入れることができるのでしょうか。
私だったら、受け入れることはできません。
「心の底から愛している人だったら、独り占めしたい。」
と、思ってしまうのは、人間であれば当然のことなのではないでしょうか。
夫婦というのは、ダブルスです。
テニスのダブルスを想像してみて下さい。
2人で1対の組み合わせの中に、不倫相手という『他者』が入ってくることは、実際にはとても不自然なことなのですよ。
■夫の不倫をが永遠に続く可能性があることを考えたことがありますか?
今現在、もしもあなたの夫が不倫をしている場合、あなたは夫の不倫が、これから何十年も続く可能性があることを考えたことがありますか?
私の主人は心理学者であり、主人も私と同様に、夫婦関係の修復のサポートのお仕事に長年従事しております。
そんな主人と私は、頻繁に”不倫”に対する対処方法についての話をしますが、私の主人も、
「男が不倫をすることを”習慣”にした場合、その男の不倫はこれから何十年も続く可能性が高い。」
と言っております。
私の主人も、彼のクライアントの皆さんたちの配偶者の不倫問題の対処方法をお教えしておりますが、
主人は、私よりも、10年以上、夫婦関係の修復のサポートの経験がある状態でして、その主人が、
「男が不倫をすることを”習慣”にした場合、その男の不倫はこれから何十年も続く可能性が高い。」
と言っているわけですから、とても信憑性がある話だと私は確信しております。
■夫の不倫を終わらせることができるのはその夫の妻だけ。
この私の言葉を信じるか信じないかは、あなた次第です。
そして、もしもあなたが、夫の不倫を終わらせたいと心から願うのであれば、あなたにはそのための行動を取るための勇気が必要です。
夫の不倫を終わらせることに成功していらっしゃる皆さんは、勇気を出して、必要なことをおこなっていらっしゃいます。
夫婦コンサルタント
伊藤敏恵
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