あなたは、無償の愛という言葉を聞いたことがありますか?
私の元には、配偶者の不倫で悩んでいらっしゃる皆さんからのご相談が数多く寄せらますが、
不倫をしている配偶者に対して、「無償の愛を与えましょう。」というアドバイスがインターネット上に氾濫していたり、
多くのカウンセラーさんたちも、不倫をしている配偶者の不倫を終わらせるために、「配偶者に無償の愛を与えましょう。」ということをお勧めしている状況のようですが、そもそも、無償の愛とは一体、どのようなものなのでしょうか?
今まで、数多くの不倫問題を解決し、配偶者の不倫を終わらせることに成功してきた夫婦コンサルタント伊藤敏恵が、『無償の愛のトラップにかかると配偶者の不倫は終わらない理由』について、詳しくお話させていただきます。
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【無償の愛のトラップにかかると配偶者の不倫が終わらない理由】
By. 夫婦コンサルタント/心理カウンセラー伊藤敏恵
本日は『無償の愛のトラップにかかると配偶者の不倫は終わらない』ということについて、お話させていただきます。
あなたは、無償の愛という言葉を聞いたことがありますか?
私の元には、配偶者のモラハラで困っていらっしゃる皆さんや配偶者の不倫で悩んでいらっしゃる皆さんからのご相談が数多く寄せられるのですが、
配偶者のモラハラに対して、あるいは、不倫をしている配偶者に対して、
「褒めてあげましょう。」とか、「無償の愛を与えましょう。」
というようなことをお勧めするカウンセラーさんというのがとても多いようで、私としてはかなり驚きです。
私の元には、別のカウンセラーさんのアドバイスどおり、モラハラの配偶者を褒めていたら配偶者のモラハラが悪化したお話だったり、
「モラハラの配偶者に無償の愛を与えようと頑張ったけど、もう、つら過ぎてできない。」
という状態になっていらっしゃる方たちからのご相談が、絶えない状況だったりもしています。
不思議なことに、夫がモラハラでも、夫が不倫をしていても、常に夫を褒めましょうとか、夫に無償の愛を与えましょうというような、
まるで、同じ1冊の教本をカウンセラー同士で共有して使っていて、どのような状況の皆さんに対しても統一して、
『夫を褒めましょう』とか『夫に無償の愛を与えましょう。』
という同じアドバイスをしているようにしか思えない状況を、私はたくさん、お見受けしているという状態です。
もしかしたら、あなたもインターネット上のどこかで、モラハラな夫でも、褒めて無償の愛を与えてあげればモラハラが止まるとか、
不倫をしている夫でも、褒めて無償の愛を与えてあげれば不倫が終わるとか、そのようなアドバイスを見たことがあるかもしれないですよね。
ここで、ぜひ、冷静になって、あなたに考えてみていただきたいことは、そもそも、この『無償の愛』って、一体、どんなものなんだろう?ということなのです。
『無償の愛』という言葉は、あの、なんだか、言葉を聞いただけでは、なんとなく、良いイメージがするといいますか、言葉だけですと、
「純粋で美しいイメージがするというような感じがしてしまうという方たちもいらっしゃるのではないかな?」
と私は思うのですが、実はこの言葉がそのトリックのひとつなんですよね。
無償の愛という言葉を聞くと、おそらく、多くの皆さんが、無償の愛を与えることができる人は素晴らしい人で、逆に、無償の愛を与えられない人はダメな人といいますか、
無償の愛を与えることができない人は、愛情深くない人とか、冷たい人というようなイメージを周りから持たれてしまうんじゃないかと、思われる方もいらっしゃると思うのです。
あるいは、なかには、
「無償の愛を配偶者に与えることができなければ、それは、つまり、あなたが配偶者を愛していないからだ。」とか、
「配偶者に愛を与えることができないあなたが、配偶者の不倫を作り出している。」とか、
「配偶者のモラハラが発生しているのは、あなたが配偶者に愛を十分に与えてあげていないからだ。」
などといった、その変な方向にシフトされてしまうのです。
そのため、私の元にご相談にいらっしゃる多くの皆さんが、配偶者に無償の愛を与えることができないご自分を責めていたり、
あるいは、不倫相手と恋愛ごっこのようなことをしている配偶者に無償の愛を与えようと頑張って、
でも、それをおこなっっている自分がつらくなるだけで、配偶者の不倫はまったく終わらない状況が続いている。
そのような理由から、私の元にご相談にいらしてくださるということが、多いという現状です。
私のお話を最後まで聴いてくだされば、おそらく、きちんとご理解いただけると思うのですが、
『夫に無償の愛を与えましょう』というアドバイスに従っている限り、夫の不倫が終わるということはないですし、モラハラの夫の態度が治るということもないのです。
私の元でコンサルティングを受けていらっしゃる皆さんは、現実をきちんと、理解してくださっている方たちが多いですので、
少なくとも、このような、夫を褒めるとか、夫に無償の愛を与える、というような現実的ではない方法で夫の不倫が解決されるとは信じていないと思うのです。
インターネット上で氾濫している効果がない方法や、多くのカウンセラーさんがお勧めしているアドバイスの多くは、
「モラハラをしている夫は愛に飢えていて寂しい人だから無償の愛を与えてあげましょう」とか、
「不倫をしている夫は妻からの愛に飢えている寂しい人だから無償の愛を与えてあげましょう」とか、
そういったものが、すごく多いようです。
しかし、残念ながら、こういった真実ではないことを信じてしまう方たちというのも、一定数、いらっしゃるのでしょう。
配偶者に愛を与えることが悪いと言っているわけではないのです。
配偶者に愛がある行為を与えることは、それはそれで、素晴らしいことです。
ただ、私が言いたいのは、
『不倫を終わらせるという目的を考えた場合には、この無償の愛?というこれを、配偶者に与えても、配偶者の不倫が終わることはないですよ』
ということなのです。
『無償の愛』というこの言葉。
とても、純粋でとても美しい言葉のように聞こえますが、でも、実際には、私たちが人間である限り、配偶者に『無償の愛』を与えるということは不可能なのです。
おそらく、配偶者に無償の愛を与えるということをアドバイスしていらっしゃる皆さんは、無償の愛の本当の中身というものをご存知ないのだろうなと私は思うのです。
おそらく、無償の愛に最も近いものというのは、母親から子供への愛。
これが、無償の愛に一番近いのではないかな…と私は思っています。
しかし、この母親から子供への愛ですらも、完全な無償の愛ではないのです。
理由はなぜかというと、私たちが人間である限り、自分の子供に対しても何らかのことを期待してしまうため、期待をしている限り、完全な無償の愛とは言えないのです。
例えば、子供に良い教育を与えた場合、多くのご両親は、自分の子供が良い成績を取ることを期待したりするでしょうし、子供が成功することをね、期待したりすることもあると思うのです。
子供がレベルが高い学校を卒業して、良い職業に就く。良いキャリアを確立する。ということを期待したりするご両親は多いんじゃないかなと思うのです。
おそらく、ご自分の子供にまったく期待をしないというご両親は、多分、いらっしゃらないんじゃないかな?と私は思うのです。
では、なぜ、多くのご両親は、自分の子供が良くなることを期待すると思いますか?
理由は、自分の子供が成功すれば、成功した子供を育てた自分自身に価値を感じることができるから。
また、自分の子供がね。成績が良い状態になれば、その成績が良い子供を見た周りの人たちは、両親の育て方が素晴らしいと、両親の教育方法が素晴らしいと、ご両親たちに対して
良い評価をしてくれると思うのです。
それによって、両親側のプライドが満たされたり、何らかの達成感や満足感を感じることができる。
というのがあると思うんです。
無償の愛というのは、相手に何も求めないし、相手から何の見返りも期待しないというものであって、
相手から何ももらえなくても、ただ、ひたすら、自分からの愛情ある行為を、相手に与え続ける。
これが無償の愛の中身なんですよね。
自分が愛を与える相手には何も求めず、何も期待せず、しかも相手から何も受け取らない。
これが無償の愛の形なんです。
では、これを夫婦関係や結婚に当てはめて考えてみますと、どうなるかというと、夫に無償の愛を与えるということは、例えば、
●夫から経済的な援助をしてもらえなくてもOK で、夫から住む家を提供してもらえなくてもOK 。
●夫から生活費をもらえなくてもOK 。
●夫から優しくしてもらえなくてもOK で、夫から何もしてもらえなくてもOK。
●夫には何も見返りを求めない。
という状態で、妻だけが夫に愛情ある行為を与え続けるということなのです。
さらに付け加えると、もしも無償の愛というのであれば、法的に妻という地位でさえも受け取ってはいけないということにもなるわけです。
理由は、法的に妻という地位にいることによって、ご主人の職業によっては、社会的にステイタスがある状況になっている方たちもおられるでしょうし、
妻という立場でいることによって、何らかの控除があったり、メリットがを受け取っていらっしゃる方たちというのも大勢おられると思うのです。
法的な立場での妻になっていることによって、夫に、もしもね。何か万が一のことがあった場合は、財産をもらえる権利がありますし、
万が一、夫と仮に離婚した場合であっても、妻という立場でいたことによって、夫の年金の一部を年金分割という形でもらうことだった可能なわけです。
それも、結婚したことによって、法的に妻という立場を得たことによって発生しているメリットのひとつになるわけですから、『夫から何も受け取らない』ということには、なってないわけなのです。
でも、無償の愛というのは、相手から何も受け取らない状態で、あなただけが相手に愛情ある行為を与え続けるということになりますから、はたして、現実的にそれをできる人というのはこの世界にいるのでしょうか。
と、私は思うのです。
自分の夫に、何も求めず、何の見返りも期待せず、自分から何ももらうことをしない。
夫からの愛も、夫から優しさもまったくもらえず、自分だけが、夫に与え続ける。
これが無償の愛の中身なのです。
無償の愛という言葉は、とても美しい言葉のように聴こえますが、相手から何も受け取らない。
そして、相手には愛がある行動を与え続ける。
もしもあなた自身がその状況になったとき、はたして、あなたはそれをできると思いますか?
私自身は、はっきりと断言できますが、そんなことはできません。
私は普通の人間ですので、そういったことはとても無理ですね。
基本的に、夫婦というのはギブアンドテイクでなければ成り立たないものです。
妻が夫から何も受け取れない状況で、妻だけが夫に与えるという関係は成立しませんし、
逆に、夫が妻から何も受け取れない状況で、夫だけが妻に与えるという関係も成立しないのです。
もしも仮に、夫婦のどちらか一方だけが与える側になる場合、
もしかしたら、一時的な短期間であれば成立するのかもしれませんけれども、そのような状況が長く続くことは、まずないです。
そうなりますと、受け取ることができず、ただ、一方的に与えている側は、
そのうち、自分だけが与え続けることが苦しくなって、最終的にはどこかの時点で感情が爆発する。
あるいは、その状況に耐えきれなくなって、何らかのアクションを取らざるを得ない状況になる。
これが無償の愛というものを、やり続けた結果になるのです。
配偶者に無償の愛を与えるという方法で、配偶者の不倫が終わると信じている方たちや、
配偶者に無償の愛を与えるという方法で、配偶者のモラハラがなくなると信じている方たちは、一定数、いらっしゃるとは思いますが、
私のお話を聴いてくださっている聡明なあなたには、世の中で出回っているこの『無償の愛のトリック』に、はまらないでいただきたいと私は思っています
もしもあなたの配偶者が不倫をしていて、もしもあなたが、本気で配偶者に不倫を止めさせたいのであれば、
あなたが配偶者におこなうべきことは、適したバウンドリー設定と適したアクションです。
このことについては、心理学者である私の主人も同じことを言っておりますので、非常に信憑性がある話だと私は思っています。
不倫をしている配偶者というのは、不倫をしていることによってメリットが発生している場合、残念ながら不倫を止めることはないのです。
不倫をしている配偶者に対しては、適したバウンドリーと適したアクションを取ることで止めさせることは可能です。
しかし、その適したアクションというのは、多くの皆さんがさんが勧めている
●配偶者を褒める運動
●配偶者に無償の愛を与える運動
●配偶者のすべてを受け入れる運動
●良い妻運動
このようなことではありませんのでご注意下さい。
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