多くの皆さんは、自分の配偶者が離婚を望んでいることを知った後、非常に大きなショックを受けます。
私が、ご相談者の皆さんたちに、
「今までのご夫婦関係はどのような状態だったのか?」
ということを尋ねますと、多くのご相談者の皆さんの場合、
・何年もセックスレスを続けている。
・スキンシップはまったくない。
・ふたりが盛り上がる楽しい会話がない。
・コミュニケーションが上手く取れていない。
・一緒に楽しい時間を過ごしていない。
・夫婦ふたりで過ごす時間がない。
・言い合いや喧嘩が多かった。
・仕事や育児で手一杯で余裕がなかった。
・夫(妻)から、今まで我慢していることが多かったと言われた。
などといったことが発生しており、このことからも、長い間、ご夫婦関係の中身を蔑ろにしてきたことが一目瞭然です。
結婚した後、夫婦のふたりの時間を持つことなく、夫婦関係を良好に保つためのことをしない状態を続け、
尚且つ、会話をすればお互いの意見の違いにより、対立してしまう。
お互いの価値観の違いを埋めることができず、一緒にいる意味を見出せなくなってしまった状態であるのにも関わらず、
それでも、多くの皆さんは、「自分たちの結婚が終わりを迎えることはないだろうという。」という変な自信を持っており、
ある日、突然、配偶者から、「離婚したい。」と言われたことに、非常に驚くという状態になっているのです。
夫婦関係の修復のサポートを長年、おこなってきた私にとっての驚きは、
・夫婦関係が悪くなっている状態が続いている。
・価値観の違いが浮き彫りになっている。
・夫婦の気持ちが明らかに離れている。
・お互いの愛情がかなり減っている。
このような状況になっていても、これらを改善する努力をすることをせずに、月日だけが流れてしまい、
この状況に耐えられなくなった夫婦のどちらか一方が、離婚をしたいと言ったそのとき、離婚を宣言された側は、初めて、事の重大さに気づき、
「離婚回避のために、何かやらなければいけない!」
と思い、離婚したいと言っている配偶者が離婚を撤回するように、何度も話し合いを試み、話し合いを通して、修復へ向かうことを説得しようとするのです。
しかし、実際には、話し合いという名の説得会によって、益々、離婚したいと言っている側の心は離婚へと固まっていきます。
離婚したいと言っている配偶者と話し合いをしてはいけない理由については、私の別のブログ記事で詳しくお話しておりますので、
まだ、ご覧になっていらっしゃらない方は、ぜひ、私のお話を聴いてご理解ください。
■離婚したいと言っている配偶者と話し合いをしてはいけない理由
もしもあなたが、夫(妻)との離婚を回避して、夫婦関係を修復することを希望しているのであれば、このことをご理解いただいた上で、離婚回避に向けて適したことをおこなっていくことが必要です。
男女は、感情的な気持ちの繋がりがなくても同じ家で一緒に暮らすことができますが、
もしも、その男女の間に感情的な気持ちの繋がりがない状態であれば、夫と妻の心は離れ、その結果、お互いの愛情も減っていきます。
そのような理由から、もしも夫婦関係の修復を成功させたいのであれば、家庭内別居状態を継続することを、私はどの皆さんにもおすすめしておりません。
私は、長年、夫婦関係の修復のサポートをおこなわせていただき、今まで延べ1万件以上のセッション経験を積み重ねてきておりますが、
私は今まで、家庭内別居状態を継続している状況での夫婦関係修復の成功を見たことがないのです。
もちろん、世の中には様々な形の夫婦関係を選択していらっしゃる皆さんがおりますので、なかには、
「家庭内別居状態でも、同じ家に同居し続けることができれば良い。」
とおっしゃる方たちもおられるでしょうし、
結婚とは名ばかりで、ただ単に、同じ家で暮らす同居人という関係性で構わないという方たちも一定数おられることでしょう。
もちろん、なかには、子供や経済的な問題のためという理由で、結婚という婚姻関係を続ける人たちもおられますし、
夫婦の間には愛がまったくない仮面夫婦状態でも構わないとおっしゃる方たちもおられるでしょう。
もしもあなたの最終目標が、夫婦仲が良い状態で、愛と信頼がある安心できる結婚生活をおくりたいということであれば、私は家庭内別居状態を続けることをお勧めしません。
理由は、家庭内別居状態を続けている限り、残念ながら、夫婦関係の修復の成功はあり得ないからです。
■あなたの配偶者は離婚した方が幸せになれると思っている
夫婦のどちらか一方が、自分の気持ちが夫(妻)から離れていることに気づき、自分と夫(妻)の価値観が違うことに気づき、
このまま、この夫(妻)と一緒にいても自分は幸せになれないと悟り、
「自分は幸せにもっとなりたいんだ!」
と確信した時、それを確信した側は、離婚宣言をするわけです。
もしもあなたが今、あなたの夫(または妻)から離婚宣言をされた状態である場合、あなたの配偶者があなたと離婚したい本当の理由は、
”あなたと離婚した方が幸せになれると思っているから”なのです。
このことは、多くの皆さんが信じたくないことかもしれません。
自分と結婚した相手が、自分と離婚した方が幸せになれると思っているなんてことは、おそらく、どの皆さんも信じたくないでしょう。
しかし、私は長年の夫婦関係の修復のサポートを通して、そのような状態になっていらっしゃる皆さんを大勢見てきました。
このことにつきましては、私のブログ記事『あなたの配偶者が離婚したい本当の理由』の中で、非常に詳しくお話しておりますので、ぜひ、そちらもご覧になってください。
■夫婦関係の修復を成功させるためには気持ちの繋がりが必要
気持ちが繋がること、心が繋がっていること。
これを英語では『Emotional Connection』と言います。
もしもあなたが、夫婦関係の修復を成功させたいのであれば、あなたに必要なことのひとつは、
あなたとあなたの夫(妻)との間に、
『Emotional Connection』
つまり、気持ちが繋がること、心が繋がっている状態を構築することが必要なのです。
通常、私たち人間というのは、気持ちが繋がっている誰かと縁を切ることは非常に難しく、心が繋がっている誰かと関係を断ち切ることは、なかなか、できません。
これは人間関係だけの話ではなく、もしもあなたがペットを飼っていて、あなたがそのペットと愛着がある深い関係を構築していたとしたら、
おそらく、あなたはあなたのペットと別れることは非常に難しく、できにくいことなのではないでしょうか。
人間とペットとの間にも、家族の絆が生まれたり、非常に離れがたい関係性を築くことが可能だと思います。
私自身は、ゴールデンレトリバー(犬)を飼っておりますが、私と犬との関係は非常に親密な関係であり、
私と犬との間には深い絆が構築されておりますので、私にとっては犬を手放すことは絶対に考えられないことです。
犬の方も、私に対して絆と絶大なる信頼感を感じているようでして、犬にとっては、私がいなくなることはとてもつらいことのようです。
人間同士の関係も同様です。
もしもあなたの夫(または妻)と、あなたとの間に、深い夫婦の絆が構築されてあれば、
おそらく、あなたの夫(または妻)は、あなたを絶対に手放したくないでしょうし、あなたの夫(または妻)は、あなたと他の誰かも交換することはできないでしょう。
私たち人間は、自分と感情的な繋がりが確立されている人のことをあきらめることができないのです。
だからこそ、もしもあなたが、夫婦関係の修復を成功させたいのであれば、あなたの夫(または妻)との間に、
『Emotional Connection』気持ちが繋がること、心が繋がっている状態を構築し、さらには、あなたと配偶者の間に夫婦の絆を作る必要があるのです。
■あなたは、配偶者と『夫婦の絆』を築いていますか?
そもそも『絆』というのは何なのでしょうか。
おそらく、多くの皆さんは『絆』という言葉はご存知だと思いますが、『絆』がどのような状態を示すのかについては、ご存知ないかもしれません。
国語辞典によりますと、絆とは、
・人と人との断つことのできないつながり。
・離れがたい結びつき。
という意味とのことです。
私個人的には、絆というのは『人と人との間にある精神的な強い結びつき』だと解釈しています。
絆のことを英語では、Bond(ボンド)または、Ties(タイズ)と言います。
このBond(ボンド)ですが、実は皆さんもご存知の「接着剤」と同じ言葉です。
おそらく、多くの皆さんは、接着剤のことを『ボンド』と呼んでいることを聞いたことがあるのではないでしょうか。
では、ボンドとは、一体、どのような働きをするものなのでしょうか。
ボンドは「何かと何かをくっつけるモノ」ですね。
しかも、離れずに「強力に」くっつけるのが、ボンドであり、ボンドは普通のノリよりも、強力なはずです。
つまり、絆というのはそのようなイメージなのです。
”離れずに、強力に精神的にくっついている状態が構築されている”
これが、絆ということです。
では、もうひとつの意味である、Ties(タイズ)について見ていきましょう。
Ties(タイズ)は、ネクタイをイメージしてください。英語では、ネクタイのことを「Tie(タイ)」と言います。
ネクタイについても、どのような働きをするかを考えてみますと、ネクタイは「結ぶもの」になります。
つまり、Ties(タイズ)というのは、『結びついているもの』という意味になりますので、そのため『絆』という意味になるわけです。
Bond(ボンド)とTies(タイズ)の意味とイメージからも、ご理解いただけるとおり、
絆というのは『人と人とが、気持ち的に深く結びついている状態』ということなのです。
では、ここで質問です。
「あなたは、配偶者との間に絆がありますか?」
もしも、今現在のあなたのお答えが、
「どうだろう… はっきりとはわからない。」
という答えである場合、おそらく、あなたとあなたの配偶者の間には、確固たる絆は構築されていないことでしょう。
もしも、今現在のあなたのお答えが、
「私と配偶者の間には絆が構築されている!」と自信を持って言えない状態である場合、あなたとあなたの配偶者の間には、確固たる絆は構築されていないことでしょう。
もしも今現在のあなたと配偶者の間に、深い絆が構築されていない場合は、ぜひ、これからあなたと配偶者の間に絆を作るために必要なことをおこなってください。
絆というのは、絆を築くために必要なことをしなければ生まれません。
配偶者の浮気や不倫が継続されている状態では、残念ながら、夫婦の絆は生まれません。
夫婦の間に嘘がある場合も、夫婦の絆は生まれません。
絆がない夫婦というのは、ある意味、上辺だけの形だけの夫婦ではないかと私は思っています。
絆がない夫婦というのは非常に脆(もろ)く、何か問題が発生した際、あっと言う間に壊れてしまうのです。
形だけの夫婦関係であったり、表面上だけの仲良し夫婦だったり、嘘で塗り固められた夫婦関係や誠実ではない夫婦関係からはサヨナラして、
本当の意味での”心が結ばれている夫婦になる”というのが、本来の夫婦の姿だと私は確信しています。
あなたの選択と行動次第で、あなたとあなたの夫(または妻)との間に夫婦の絆を作ることは可能です。
そのためには、まずは、あなたの夫(または妻)の心があなたに、再び、結びつくために必要なことをおこなってください。
ハートコネクティングコンサルティングでは、離婚したいと言っている配偶者の気持ちを取り戻し、
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夫婦コンサルタント/心理カウンセラー
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