通常、配偶者からの離婚宣言が発生している場合、離婚宣言をした側は自分の配偶者への愛を失っている状態です。
おそらく、多くの皆さんは、結婚する前はお互いに愛し合っていたと思いますが、では、なぜ、結婚する前にはあったふたりの愛がなくなってしまうのでしょう。
夫婦コンサルタント/心理カウンセラーの伊藤敏恵が、夫婦が愛を無くしていく理由のひとつである怒りのブーメランについてお話させていただきます。
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【夫婦の愛が消えていく理由 怒りのブーメラン】
By. 夫婦コンサルタント/心理カウンセラー伊藤敏恵
私の元には、配偶者から離婚宣言をされてしまったり、夫婦関係の問題をなんとか解決したいという男女の皆さんからのご相談が数多く寄せられます。
通常、配偶者からの離婚宣言が発生している場合、離婚宣言をした側は自分の配偶者への愛を失っている状態です。
私のお話を聴いてくださっているあなたの今の状況が、あなたの夫、または、あなたの妻から離婚宣言をされているのであれば、
おそらく、あなたの夫、または、あなたの妻は、あなたに対しての愛をかなり無くしている状態になっていると思います。
おそらく、多くの皆さんは、結婚する前はお互いに愛し合っていたのだと私は推測いたしますが、
結婚してしばらく経つと、夫婦間での愛が無くなっていく、というのは、よくある話なのではないでしょうか。
では、なぜ、結婚する前にはあった愛が、結婚した後、なくなってしまうのでしょう。
『愛がなくなる』ということにつきまして、今回、私は『怒りのブーメラン』のお話をさせていただきたいと思います。
怒りのブーメランのお話は、以前、私のブログ記事でお話させていただいたトピックのひとつでして、多くの読者の皆さんたちから、大変、好評をいただきました内容です。
この『怒りのブーメラン』のお話は、私がとても尊敬しており、アメリカ人で世界的にも非常に有名な Dr. Charles Stanley が話してくれたことです。
私は、このお話を、直接、Dr. Stanley から聞かせていただける機会を持て、本当に光栄でした。
私は、長年、Dr. Stanly から、直接、お話を聴きたいという願いを持っておりまして、その願いが叶ったことに対してとても嬉しく思っております。
おそらく、今、私のお話を聴いてくださっているあなたも、色々な理由によって『怒りという気持ち』をお持ちになった経験があると思います。
私には、あなたがどのような理由で、あるいは、どのようなことが原因で、怒りの感情を持ったのかはわかりませんが、私たちが人間である限り、怒りの感情を持たないということは、むしろ、ないと思うのです。
世の中には、自分の配偶者との結婚生活がうまくいかないという理由で、配偶者に対して怒りの感情を、何度も持ってしまう方たちもいらっしゃるかもしれません。
特に、
• 配偶者が、浮気や不倫をしていたり、
• 配偶者が、自宅に早く帰ってこなかったり、
• 配偶者が、飲み会で深夜過ぎに帰ってきたり、または、朝帰りしたり、
• 配偶者が、約束を破ったり、
• 配偶者が、頼みをきいてくれなかったり、
• 配偶者から、不満や文句をいつも言われてしまったり、
• 配偶者から、無視されてしまったり、
• 配偶者から、ないがしろにされていたり、
• 配偶者から、嘘をついていたり、
そのような状況に直面したとき、おそらく、多くの皆さんが、『怒り』という感情をお持ちになるのではないでしょうか。
もちろん、そのような状況に直面したとき、『怒りの感情をまったく持たない』というのは、もしかしたら、非常に難しいかもしれません。
理由は、私たち人間には感情というもがあるからです。
私たち人間には、喜怒哀楽の感情がありますので、仮にもしも、自分以外の誰かが自分が望んでいないことをおこなった場合には、苛立ちの気持ちを持ったり、あるいは、怒りの気持ちを持ったりする。
これは、ある意味、人間として当然なのかもしれません。
ただ、この怒りの感情というのは、持ち続けることによって、何らかの弊害が発生するものでもあります。
Dr. Stanley が話してくれたことは、次のようなことでした。
怒りは、人間の感情の中で、最も危険なものだ。
怒りは、まるで”ブーメラン”のようなものであり、それを投げた人の元に、必ず、戻ってくる。
たとえ、怒りの感情を持った理由が”正当性のある理由”だったとしても..
さらに、怒りの感情は、人を傷つける。
あなたが怒りの感情を持てば、その怒りの感情は、最終的には、”あなたを傷つけるものとなる”。
Dr. Stanly から、直接、この話を聞いたとき、私の心に衝撃が走りました。
確かに、そうなのです。
『怒り』というのは、ブーメランのように自分のところに戻ってくるのです。
たとえば、もしもあなたが、怒りの感情を心の中に抱き、そして、その怒りの感情を配偶者に投げたとします。
その後、何が起こると思いますか?
もしかしたら、あなたの配偶者は、あなたが投げた怒りの感情を受け、彼らの怒りの感情をあなたにぶつけ返してくるかもしれません。
そして、配偶者から、怒りの感情をぶつけられたあなたは、さらに『あなたの怒りの感情』を、あなたの配偶者にぶつけるかもしれません。
もしもあなたと、あなたの配偶者が『怒りの感情』をぶつけ合ったとしたら、あなたと配偶者にとって、最終的にどこが終着地点になるのでしょうか。
もしもあなたと、あなたの配偶者が、怒りの感情をぶつけ続けたら、怒りの感情をぶつけあった結果、あなたとあなたの配偶者との間には、何が生まると思いますか?
愛情ですか?
それとも、ふたりの心の距離が、より一層、離れますか?
怒りの感情をぶつけ合うことによって、あなたとあなたの配偶者は、ふたりの愛を構築できるのでしょうか。
おそらく、答えは「構築できない。」ですよね。
あなたが、あなたの配偶者に投げた怒りの感情は、配偶者に当たり、配偶者の心を傷つけます。
あなたの配偶者が、あなたに投げた怒りの感情は、あなたに当たり、あなたの心を傷つけます。
これが、怒りのブーメランです。
怒りからは『愛』は生まれません。
たとえ、あなたが『怒ってしまう正当の理由があっても』なのです。
もしも、あなたの配偶者が不倫をしていたとしたら、もちろん、あなたには、怒りの感情を持つ正当の理由があります。
もしも、あなたの配偶者が嘘をついているとしたら、もちろん、あなたには、怒りの感情を持つ正当の理由があります。
もしも、あなたの配偶者が、あなたのことを軽んじて大切に扱っていないとしたら、もちろん、あなたには、怒りの感情を持つ正当の理由があります。
しかし、だからといって、配偶者に怒りのブーメランを投げたとしても、あなたが怒りの感情を持つ原因が解決されるわけではないということなのです。
つまり、
『相手に怒りをぶつけるだけでは、本当の意味の解決にはならない』
ということです。
もしもあなたが、配偶者に対して怒りの感情を持つ正当な理由があるのであれば、その原因になっている根本的な問題を解決する方が重要だと私は思います。
ただ単に、相手に自分の怒りをぶつけたとしても、あなたが怒りの感情を持つ原因になっている何かが解決されるわけではないということを、ぜひ、ご理解していただければと思います。
もしも、あなたが配偶者が何らかの理不尽な行動を取っていて、そして、もしもあなたが配偶者の行動や態度に対して怒りの感情を持ってしまうのであれば、
もしかしたら、あなたの配偶者の行動や態度には、改善が必要とされる問題があるのかもしれません。
その場合は、配偶者に文句や不満を言って、怒りの感情をぶつけるのではなく、配偶者が抱えている問題を解決するための方法を見つける必要があると思います。
もしかしたら、あなたが怒りの感情を持ってしまう背景には、あなたの意見や主張が正しくて、配偶者の意見や主張が間違っているという状況があるのかもしれません。
その場合は、あなたの配偶者があなたのことを理解してくれるような適切なコミュニケーションを使っていく必要があります。
もしも、あなたの配偶者が、怒りの感情を持ち、あなたを攻撃してくるのであれば、あなたはあなた自身を守るために、適切なバウンドリー設定をしなければいけません。
怒りの感情を適切にコントールして、配偶者とうまくやる方法を身に着けていただければ、誰もが配偶者と円滑に結婚生活をおくっていけることが可能です。
感情のコントロールは我慢ではありません。
多くの皆さんは、感情のコントロールを『我慢すること』と勘違いしておりますが、感情のコントロールは我慢ではないのです。
もしもあなたの配偶者が、感情のコントロールがうまくできない方の場合、あなたが習得しなければいけないスキルは『正しいバウンドリー設定』になります。
あなたが正しいバウンドリー設定をすることができれば、怒りの感情を持ってしまうあなたの配偶者を変えることも可能になります。
怒りの感情を持ち続けていくと、夫婦の愛が消えていきます。
そのため、もしも、あなたが夫婦の愛を失いたくない、と思うのであれば、ぜひ、あなたの配偶者に怒りのブーメランを投げないで下さい。
もしもあなたの怒りの感情の原因になっていることに対する対処方法がわからないという場合は、ぜひ、私にご相談してみてください。
もしも、あなた自身が抱えている問題が、あなたおひとりの力で解決できない場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
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