■家庭内別居状態では、残念ながら夫婦関係の修復はできません
私は長年、夫婦関係の修復のサポートに従事しておりますが、私の今までの経験の中では、家庭内別居状態を継続しながら夫婦関係の修復に成功した例はありません。
多くの皆さんは夫婦関係の修復について大きな誤解をしているようですが、
たとえ、夫婦が同じ家に同居していたとしても、その夫婦の環境が家庭内別居状態である場合は、決して夫婦関係が修復されることはありません。
夫婦というのは、同じ家に同居をしているからという理由で、関係修復ができるわけではありません。
お互いの気持ちが再度、つながり、お互いに相手と一緒にいたいという気持ちが発生するからこそ、
「やっぱり、夫婦としてやり直しをしたい。」
と思うのです。
特にこれは、夫婦関係の修復をしたいと願っている配偶者よりは、夫婦関係の修復に前向きではなかったもう片方の配偶者の心の中に、
「やっぱり、夫と(妻と)夫婦として一緒にやっていきたい。」
という気持ちが芽生え、それが確実なものとして作られることが必要だということです。
家庭内別居状態というのは別居とは異なります。
別居の定義は、
●夫婦ふたりが別々の家に住むことです。
夫婦ふたりが同じ家に住んでいることは【同居】というのです。
私はこのような質問をクライアントの皆さんから頻繁にいただきます。
「タイミングをずらして同じ家で生活するというスタイルを取っていますが、このスタイルを続けいても夫婦関係の修復ができますか?」
答えは「ノー」です。

あなたは、ほとんど会話もなく、顔を合わすこともない誰かと仲良くなれますか?家庭内別居状態の夫婦はそれと同じ状態です。
私は、本気で夫婦関係の修復を希望していらっしゃる皆さんには、
「タイミングをずらして同じ家で生活するというスタイル」を絶対にお勧めしませんし、
もしも今現在、ご夫婦おふたりが「タイミングをずらして同じ家で生活するというスタイル」いわゆる、家庭内別居状態を取っている場合は、即刻、止めていただくようにお勧めさせていただいております。
【あなたの配偶者が離婚したい本当の理由】の記事の中で既にお話しましたが、
あなたの配偶者が離婚を望んでいる本当の理由は、過去よりも未来に関係があるのです。
そのため、家庭内別居という今の生活を続けている状態で、はたしてあなたの配偶者者はあなたとの素敵な未来を想像できるのでしょうか。
家庭内別居の中身というのは、
- お互いにお互いのことを干渉しない。
- お互いに顔を合わせることを避けている。
- 一緒に何かをおこなうことはほとんどない。
- 生活スタイルをずらしてお互いに接触しないようにしている。
- 一緒に食事をしたり会話を楽しい会話をすることはない。
このような状況です。
私のブログ記事
の中でお話したとおり、
家庭内別居状態の多くのご夫婦の皆さんは、
(1)もう何年もセックスレスの生活を続けている
(2)夫婦ふたりでデートする時間を長い間持っていない
(3)夫婦ふたりで一緒に過ごすことを何年も前に止めた
(4)夫婦ふたりで楽しい会話をしていない
という状態になっておられます。
- あなたは、家庭内別居状態を続けることによって、あなたの配偶者があなたと幸せな未来を築けると想像できると思いますか?
- あなたは、家庭内別居を続けることによって、あなたの配偶者があなたに惹かれると思いますか?
夫婦関係の修復には、配偶者の気持ちがあなたと再びつながることが必要です。
あなたの配偶者が、あなたと再び気持ちをつなげない限り、夫婦関係の修復の成功はありません。
もしかしたら、今現在、配偶者との気持ちがつながるという状況をまったく想像できない方たちもいらっしゃることでしょう。
その場合は、自分たちが結婚する前に付き合っていた当時のことを振り返ってみて下さい。
- あなたとあなたの配偶者は、一緒に楽しい時間を過ごしましたか?
- あなたとあなたの配偶者は、楽しい会話をしていましたか?
- あなたとあなたの配偶者は、一緒に笑うことがありましたか?
- あなたとあなたの配偶者は、一緒にお出かけしていましたか?
- あなたとあなたの配偶者は、スキンシップやセックスをしていましたか?
- あなたとあなたの配偶者は、ふたりで一緒にいることにワクワクしていましたか?
もしもあなたとあなたの配偶者が結婚する前、お互いにこのような状況を得ていなかった場合は、
もしかしたら、あなたとあなたの配偶者はそれらを一から構築しないといけないかもしれません。
しかし、おそらく、大部分の皆さんは、配偶者と結婚する前、配偶者と過ごした時間は楽しくて嬉しくなるものだったと思います。
夫婦関係の修復を本気で望まれるのであれば、少なくともあなたの配偶者の心の中に、
あなたに対する気持ちを再度、芽生えさせ、それを成長させていく必要があるのです。
しかしながら、家庭内別居状態ではそれがまったくできません。
だからこそ、家庭内別居状態では夫婦関係の修復はできないのです。
家庭内別居状態を終了し、配偶者の気持ちがあなたに近づくことができなければ、夫婦関係の修復は成功しないのです。
◆家庭内別居状態を続けることは離婚と不倫に向かう準備期間になる

家庭内別居を続けていると修復ができません。むしろ、家庭内別居を続けると、不倫や離婚というシナリオに到達します。
多くの皆さんは、
「別居をすると離婚になるから別居をしない方がいい。」
と思っていることでしょう。
おそらく、あなたの友人やご両親やあなたの周りにいる人たちの多くも、
「別居をしてしまうと離婚になるから、とりあえず、家庭内別居でもいいから、同じ家で同居をしていた方がいい。」
と言うことでしょう。
別居をしたからといって、必ずしも離婚になるわけではありません。
別居をしながら夫婦関係の修復をする方法もありますので、別居をしたから離婚になるということではなく、
別居をした後にどのようなことをおこなったのか次第で、夫婦関係の修復に成功するか失敗するかが決まるのです。
別居をした後に適切なアクションをまったく取らなかったら、おそらく、誰も修復に成功しないでしょう。
家庭内別居状態を続けることが、夫婦関係修復の成功を阻む理由のひとつに、
”お互いに対する感情が遮断される”
という理由があります。
お互いの感情が遮断されるということは何を意味するかというと、これによって離婚に向かって加速する可能性があるということです。
通常、離婚を考えている人たちというのは、離婚を決断する前に、徐々に、あるいは、早急に自分の感情的な側面を配偶者から離そうとします。
あなた自身のことに当てはめて考えてみて下さい。
もしもあなたが、あなたの配偶者に対して、まだ何らかの情を抱いているとき、
またはあなたが配偶者のことを完全に嫌いになれていないとき、あなたは配偶者の元を去ることを簡単にできますか?
逆に、もしもあなたが、あなたの配偶者に対して、何の気持ちもなく、
家族の情や人としての情さえもまったく持っていない状態だとしたら、
あなたは配偶者の元を去ることに対して難しいという気持ちを抱きますか?
多くの人々は、まだ感情的に配偶者とつながっているとき、あるいは、配偶者に対して、まだ、情を持っているときは離婚を決断することができません。
こちらについての詳しい説明は、私のブログ記事
の中でおこなっておりますので、ぜひご覧いただき、ご理解しておいて下さい。
家庭内別居状態というのは、お互いが持っている感情を断ち切るための手段のひとつになります。
大抵の場合、家庭内別居状態というのは、
●お互いにお互いのことを干渉しない。
●お互いに顔を合わせることを避けている。
●一緒に何かをおこなうことはほとんどない。
●生活スタイルをずらしてお互いに接触しないようにしている。
●一緒に食事をしたり会話を楽しい会話をすることはない。
このような状況になっており、このようないわゆる”ふたりの接点がない生活”を続けることによって、お互いが持っている感情はつながるのでしょうか。
たとえ同じ家の中で暮らしていても、ふたりの接点がまったくない状態を続けていれば、 おそらく、多くの人々は相手に対しての興味を失うのではないでしょうか。
私たち人間には心があります。
心があるからこそ、配偶者の気持ちを取り戻さない限り、夫婦関係の修復の成功はないのです。
あなたは本気で、あなたの配偶者の気持ちを取り戻し、再び、配偶者と仲良く、楽しい結婚生活をおくりたいと思っていますか?
もしもあなたが本気でそのように思っているのであれば、あなたに必要なことは、正しい方法とあなたの実行力です。
夫婦コンサルタント/心理カウンセラー
伊藤敏恵
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